正念場の2012年 空海の出現が望まれる

b0055292_23311376.jpg
 2011年の日本や世界に生じた、災害や政治、経済の出来事を引き継ぐ2012年は、正念場の年となりますね。
 米中仏などの選挙や政権交代、欧州の金融危機の世界経済への影響、米国とASEANが主導する中国包囲網など激動の世界の中での日本の舵取りには、なみたいていの力では乗り切れません。
 そこで出でよ空海という記事がありました。もちろんそんな偉人が現れる訳はないのですが、今の日本には何が足りていて、何が足りないのか、考えてみるチェックシートになりました。
 
日本は空海の出現を待っている!:日経ビジネスオンライン

 戦後、最も記憶に残る年になってしまった2011。そして、ほとんどの日本人が最も考える年になった2011。
 そして年が明けた2012、日本人の心にあるものは、いったい何でしょうか?
 怒り、不安、苛立ち、絶望という負の感情。また一方では、昨年の漢字に象徴される絆、支援、思いやりという温の気持ち。それとは別なところで、対立という構図や我慢という意志も生まれました。
 まるで2千年の歴史が、時差を無視して押し寄せたような感があります。しかし、苦しみは始まったばかり。本当の大変さは、これからです。それはみんなが漠然と感じていること。傷跡は消されていきますが、元に戻れない苛立ちがより強くなっていくでしょう。

<中略>

 しかし、日本人はこういう状況を何度も乗り越えている。戦後、江戸末期、天明の大飢饉、応仁の乱。戦後は戦勝国のアメリカでさえ、日本の復興は50年かかると予測していたそうですから、急復興はまさに想定外。
 つまり、火事場の馬鹿力が働く。どん底を見てしまうと、これ以上の不安は雲散霧消。不安遺伝子が働かなくなって、這い上がる力が湧いてくるのです。不思議な国民です、日本人は。

<中略>

 日本人が経験したことのない危機に直面している。いままでの知識経験では太刀打ちのできない状況です。そういうときに、いままでの価値観に固執する政治家や経済界の人たちは、世の中を変えていくことはできるでしょうか。彼らはまだ日本がどん底とは思っていません。だから、とんでもない力を発揮するのは難しいでしょう。
 では、誰が? その人の名は、空海。言わずと知れた、弘法大師です。平安時代にライバル最澄と共に、日本仏教の方向性を定めた僧侶。空海が出現しなかったら、日本仏教はここまで生き延びたかどうかも疑問です。その意味でも、空海は僧侶というより哲学者。そしてまた、アーティスト、マーケッター、経営者、教育者、政治家でもある。日本に現れたとんでもない天才です。

<中略>

 もちろん、オールマイティな空海的人物が現れるのが手っ取り早いのですが、なかなかそうはうまくいかない。とすれば、数人で合体空海をつくるしかない。

空海的な人物とは?

 第1に、類い希な強運。遣唐使として中国に渡った事は有名ですが、その当時はお粗末な船で、中国航海=沈没が常識だったそうです。遣唐使に選ばれた者はその場で泣き崩れたらしい。生きて返って来ただけではなく、当時の密教第一人者である恵果に会うことができたおかげで、すべてを学び持ち帰ることができたのです。

<中略>

 第2に、言葉巧み。空海は無名の頃に、ありとあらゆる仏教書を読みあさった。それが彼の文才の源になります。
<中略>

 言葉はコミュニケーションの武器。いまの政治家を見ても経済界を見ても、この資質が甚だ欠落している。これだけ複雑な世の中で、最も必要とされるものかもしれません。

 第3に、芸術的素養。いまも空海の書は圧倒的な評価を受けています。

<中略>

 お馴染みの曼荼羅は、哲学のビジュアル表現。この他、絵画や不動明王などの仏像彫刻などをプロデュースし、空海は天才アートディレクターとして、哲学を目に見えるようにして広めたのです。芸術を使って人の気持ちを動かす。

 第4に、ブランディングの手管。

<中略>

 都会の東寺と山間の高野山というふたつの場。この修行を極める観念の場と、説法を広める場を持つことこそ、ビジョンとマーケティング活動という密教ブランディングそのものでした。まさしく、マーケッターの資質です。
 新しい概念を伝え、定着させていくためには、あらゆる手法を使わなくてはなりません。理論だけでは難しく、施策だけでは定着しない。この両面を持つことこそ、ブランドをつくることに欠かせないのです。

 第5に、身体的思考法。密教と聞くと、あの役行者を思い浮かべる。祈祷で雨を降らせたり病を治したり。ここが最澄と違いました。学問だけで極めるのではなく、宗教を身体的に理解するために修行を重んじた空海。

<中略>

 第6に、政治的手腕。この頃の平安期は混乱が続き、次々に天皇も変わったようです。空海は持ち前の行動力で、密教的鎮魂国家安全の祈祷を敢行。嵯峨天皇の不安を取り除く事に成功。また、綜芸種智院という大学や土木工事も行い、天皇の心をつかんでしまいました。これによって、東寺を与えられたのです。
 政治とはこういうものだと思います。まず、人のためになる事を行う。それが人々の賞賛を得て、それから自らのビジョンを実践に移していく。いまはどうでしょうか? 何もしないで勝手なビジョンをやってしまう。これでは人心は得られません。会社内でも同じ事だと思いますが。

 第7に、底抜けの明るさ。

<中略>

 明るく、楽しく、行動的。この性格は、野山で生き修行したことからきているのかもしれません。人の上下もなく、すべてが平等という性格。
 やはり、明るい性格の人は周りの人の心をつかむのが上手い。しかめっ面、理屈っぽい、怒りっぽい、偉そう。どれも、リーダーには向いていません。

七人の空海をつくる

<中略>

 いまの世の中を見回しても、空海は見当たりません。それなら、七人の空海をつくるまでのこと。それとも、一人ひとりの中に空海の一部でもいいから育てること。その七人の空海がつながって協力する。そうすれば、日本は変わることができるかもしれません。
 2012年は、ほんとうに正念場。この1年で日本の行く末が決まるかもしれません。心して、少しでも空海になろうと思います。

 「七人の空海をつくる}ことも困難でしょう。
 「一人ひとりの中に空海の一部でもいいから育てる」ことの努力は出来そうですね。
 「その七人の空海がつながって協力する」のがどうでしょう。
 ないものねだりの英雄の出現を待つのではなく、空海象の7項目のチェックシートに照らしたリーダーを、国民が選び出すことはしなくてはなりませんね。
 日本の首相にふさわしい人、1位=石原都知事、2位=橋下氏 という調査結果もあるのだそうですが。。(by Mr.サンデー)

 1200年ぶり…天台・高野山真言宗トップ対談 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



b0055292_2326025.jpg

  この花の名前は、大文字草  撮影場所=六甲高山植物園


今日は何の日

↓よろしかったら、お願いします。





[PR]
by yuji_oga | 2012-01-15 23:33 | 気になる話 | Trackback
トラックバックURL : http://yujioga.exblog.jp/tb/17622041
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 日本の空気中のCO2濃度が、レ... WSJが選んだ、2011年の最... >>