「シェールガス」 三菱商事がカナダで共同開発

 米国がガスの輸出国に転換すると言われる、北米に豊富な埋蔵量があるシェールガスが注目されています。
 そのガス田のカナダでの開発に、三菱商事は、カナダの天然ガス大手エンカナとの間で共同開発に合意し、来月にも生産を開始することにしたのだそうですね。
 
三菱商事 天然ガス権益取得 北米最大級、来月にも生産開始 (2/19 産経)

 三菱商事は、カナダの天然ガス大手エンカナとの間で、カナダ西部の「シェールガス」と呼ばれる新型天然ガス田を共同開発することで合意した。エンカナが17日発表した。北米最大級の新型天然ガス田で来月にも生産を開始し、当面は米国やカナダで販売。平成32年までに企業連合を組んで液化天然ガス(LNG)基地を建設し、日本やアジアへの輸出を計画している。

 開発地域は同国西部のブリティッシュコロンビア州にあり、可採埋蔵量は約35兆立方フィート。三菱商事は約29億カナダドル(約2300億円)でエンカナから天然ガス鉱区(約1650平方キロメートル)の4割の権益を取得し、今後5年間の開発費を含め総額約60億カナダドル(約4800億円)を投資する。今後5年間で600以上の井戸を掘り、10年以内に日量30億立方フィートのフル生産を行う。
 
エンカナは天然ガスの価格下落に伴い、掘削コストを引き下げるため、事業提携を進めている。

 日本では、東京電力福島第1原子力発電所事故以降、代替の火力発電用のLNG輸入が増え、国際価格も高騰している。こうした中で
割安感のあるシェールガスの輸入は発電コストの低減にもつながると期待される。

【用語解説】シェールガス
 天然ガスのガス田より深い地層の頁岩(けつがん)=シェール=に含まれる新型ガス。技術の向上や採掘方法が近年確立され、採掘コストが大幅に下がり、利用可能な埋蔵量が飛躍的に増加した。北米の他に欧州のポーランドなどでも開発が始まり、中国、アルゼンチンなどでも埋蔵が確認されている。


 原発の停止に伴い、火力発電への依存度が高まり、LNGを主力とした化石燃料の輸入量が増え、貿易収支の赤字を招き、日本の国債格付けへの影響=金利高騰による財政破綻の懸念が生じている今日ですが、安定した価格と量のシェールガスを、日本企業が参画して調達できることは、エネルギー安全保障の面から歓迎すべき明るい話題ですね。

 日本近海には、「メタンハイドレート」の豊富な存在が確認されていて、愛知県沖で試掘が開始されています。
 世界初、メタンハイドレートの海底採掘開始 | 日テレNEWS24

 太平洋側に限らず、日本海でも豊富に存在するとされていますが、まだコストが割高とのことです。
 
 日本企業に重くのしかかる、6重苦とも、7, 8重苦とも言われるハンディのひとつである電力供給。その再稼働や存続の議論とは関係なく、次々と自動的に稼働が停止され間もなく全機が停止し、企業や国民の日常生活に、価格と量の負担を増しています。
 発電エネルギーで、原発に代わる大量で安定した供給が可能なものがまだ見つからない今、原発の再稼働を含めた、日本の製造業の国内での存立の為の最適な構造への理解が広まることが必要ですね。

 シェールガスの早期の普及は、ロシアのLNGに依存しなくてもよくなる分、エネルギー安全保障にとっては朗報です。



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by yuji_oga | 2012-02-20 00:16 | 気になる話 | Trackback
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