日本を代表する、かつて花形であった大手電機メーカーが揃って巨額の赤字決算となり、パナソニックは社長交代も実施しますね。
こんな状況を、元ソニーの出井氏が論説していました。 日本企業発ブラック・スワンを待望 クオンタムリープCEO 出井伸之氏:マネーブログ カリスマの直言 :コラム :マネー :日本経済新聞 視点は2つ。1つは産業構造転換の波。もう1つは技術革新の波とのことです。 かつて欧米のGE、RCA、フィリップスといった電機業界のメジャーを、スピーディーな技術革新、安定した高い品質やコスト優位性を実現した日本企業が、テレビ事業から駆逐したのですが、今はその日本企業が、韓国企業に駆逐されつつあり、その後ろには中国企業が控えている。 20世紀型の性質をもった産業は、次々と優位性をもった新興勢力に置き換えられ、既存のプレーヤーは自ら構造転換を実現しなければ淘汰されることになる。新しいことは何一つ無い。まさにホワイト・スワンであるとのこと。 つまり、日本企業は王座に安閑としていたつけで、必然的に新興の企業に駆逐されようとしているということですね。 もう一つの要因の技術革新では、アナログ時代には作り込みやファインチューニングなどで優位性を発揮した日本企業の数々のお家芸が、デジタル時代を迎えその必要性が薄れ、多くの企業が参入しやすくなったことを挙げておられます。これも、技術革新の波で必然のこと。 通信業界では、かつての黒電話から現在のスマートフォンへと進化を遂げてきた。勿論、これまで携帯電話やパーソナルコンピューターなどの領域で起きた日本の「ガラパゴス化」から教訓を得なければならない。一方で、緻密な研究開発やイノベーションを通じて、次々と斬新な商品や新しいサービスを世に送り出してきたのも日本の企業である。 半導体の集積度がどんどんあがり、同時にネットワーク技術も加速度的に進化する昨今、私の目には今日のテレビは通信で例えると、まだ「黒電話」のステージにあるように映る。次世代のネットワーク技術、使用者の利用体験、更にはコンテンツのクリエーションから活用方法をも踏まえて、テレビの生態系をトータルで再設計するような、真のブラック・スワンが日本企業発で提供されることを心から期待したい。 まだ見えぬ虚像のブラック・スワンに期待せざるを得ないのは残念ですが、日本の製造業が底力を発揮し、現状の負けを負けとしっかり認識し、新しい時代へ向けた構造転換をなしとげていただけることを期待するしかないですね。 コトネ・アスター・ラクテウスの実 今日は何の日 ↓よろしかったら、お願いします。
by yuji_oga
| 2012-03-02 17:45
| 企業改革
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