エビの値段が倍になる

 年末に向け、エビの価格が高騰するのだそうですね。
 東南アジアでの養殖場で病気が蔓延して生産量がへったこと。最近10年で中国の需要が2.2倍に増えてきたところへ、中国や米国が買いだめに走っていること、円高で輸入価格が高騰していることが挙げられていますね。トリプルパンチです。




 
輸入エビ高騰、2倍に 天丼メニュー変更 おせち料理影響 (10/20 産経)

 輸入冷凍エビの価格が高騰している。東南アジアなどの養殖場に病害が広がって生産量が激減し、供給不足に陥っているためだ。足元の取引価格は前年の2倍以上に跳ね上がり、輸入エビを使う外食各社は、メニュー変更を余儀なくされるほか、大手商社も調達の多様化を迫られている。エビは慶事に欠かせない食材で、正月のおせち料理用などの需要が高まる年末以降、影響が拡大する可能性もある。
 輸入業者によると、輸入元から卸業者などへの出荷価格(無頭カラ付き、1・8キロ当たり)は、東南アジアで養殖されるすしネタやフライ向けの「バナメイ」が2400~2500円と、前年(1100~1200円)の2倍以上で推移。ブラックタイガーも値上がりし、インド産が前年の約2倍、インドネシア産も約1・8倍となっている。

 
価格高騰の要因はバナメイの主産地の東南アジアで、「早期死亡症候群」(EMS)と呼ばれる病害が拡大し、品薄状態となっていることだ。
 年間50万トンで世界最大の輸出国とされるタイでは、「今年の生産量が20万~25万トンにまで激減する見通し」(大手水産会社)で、天候不順などに見舞われた中国でも例年の3割減となっている。
 さらに、
米国や中国が今夏以降、クリスマスや春節(旧正月)需要を見込んで世界各地で買い付けを活発化させ、世界的な需給逼迫(ひっぱく)を招いている。

 エビを食材の中心に据える国内の外食各社は、円安のあおりも受けた輸入価格の高騰に悲鳴を上げる。
 ロイヤルホールディングスは天丼チェーン「天丼てんや」で、エビ天2本が入った「上天丼」や「海老天そば(うどん)」の2商品について、20日いっぱいで販売を原則終了する。アークランドサービスはとんかつチェーン「かつや」で9月下旬、エビフライ丼に代わる「海老・ヒレ・メンチカツ丼」を売り出すなど、メニュー変更で急場をしのぐ。

 大手商社は、
直近10年間で2・2倍にふくれ上がった中国の需要増をにらみ、今年に入って三菱商事がタイの食品大手と、双日もインドネシアの企業と、それぞれ養殖の合弁会社を立ち上げた。各社はインドやベトナムなど、新たな調達ルートを模索する方針だ。

 エビ価格高騰の波紋は広がりそうだ。百貨店で販売されるおせち料理のエビは、「ほとんど秋までに調達済み」(大手百貨店)。しかし、スーパーではパック入り冷凍エビが「昨年の1・5倍」(都内の大手スーパー)となっているほか、回転ずし店では、「年末年始には高騰前に調達した在庫が底をつく」(大手チェーン)。価格は「しばらく高止まりが続く」(商社)とみられ、食卓へも影響が出そうだ。



 対応策として三菱商事や双日といった商社が、中国の需要の伸びによる市場の逼迫に対応しようと、タイやインドネシアで現地企業と養殖に乗り出していた点は、さすがと感心しました。
 農業製品では、生産の投資には慎重な姿勢の日本の商社。エビには投資するのですね。

 マグロ、うなぎ、クジラといったなじみ深い食材が、資源の枯渇予想に基づいて輸入量(世界の漁獲制限)が減ったり、値上がりしていますね。
 マグロについては、近大マグロでご承知の様に、完全養殖に成功し、市販も開始されています。
 クジラについては、オーストラリアと国際裁判所で争っています。
 うなぎは完全養殖の技術は成功していますが、採算の合う商業ベースへの道はまだ遠いようです。マグロの様に大きく成長(取引単位の重量)するものは、投資の回収がしやすいのですが、うなぎは重量の増加が少なく利益が確保しづらいのですね。
 そこで、エビは現地養殖の道を選択した。
 成功すれば、両方の国で喜ばれることになり、絆も強くなるのですね。

 それまでの間は、ほしがりません成功するまではと我慢するしかないでしょう。

 

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 この花の名前は、フランスギク


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by yuji_oga | 2013-10-21 00:34 | 食の安全保障 | Trackback
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