中国 世界第二位の経済大国を自負するなら、環境保護に目覚めよ

 春の訪れとともに、黄砂とPM2.5が飛来するきせつとなりました。
 環境汚染が、中国国内だけで進行するのなら、100歩譲って改善を促すだけに留めてもいいのですが、風下の日本、台湾、韓国に甚大な影響を及ぼす地球規模となると、黙っているわけにはいきません。
 しかも、その原因は、安価なコストで輸出を伸ばし経済成長を成し遂げた結果なのです。経済成長で、中国の富裕層を産み出しましたが、その犠牲は、中国の一般国民や日本を含む近隣国や地球環境破壊に押し付けられているのです。
 領海・領土を拡張するために、日本や台湾国民に汚染物を送っているわけではないのでしょうが、結果として汚染防衛の為のコスト負担を強いています。
 中華の国と自負するのなら、米国と並ぶ二大大国と言うのなら、環境保護に注力すべきです。増やし続けている、国防費や治安維持(人民弾圧)費からいくらでも財源は回せます。
 読売の中国総局長が訴えておられます。




 
成長至上主義 決別の時 中国総局長 佐伯聡士 (4/6 読売朝刊 ワールドビュー)

 毎年、4月5日頃は、中国人が先祖を祭り、墓参りをする「清明節」だ。晩唐の詩人、杜牧の詩「清明」の冒頭にある「清明の時節、雨が降りしきっている」の一節の通り、この頃は雨が多くなる。だが、その雨が有害の濃霧を浄化する「人工降雨」だとしたら、ご先祖様もさぞ驚くに違いない。
 今秋、北京でアジア太平洋経済協力会議
(APEC)首脳会議を控える習近平政権は、2008年の北京五輪と同様に、国家の威信をかけて、「青空」を確保するのだろう。そのためには、人工降雨だけでなく、自動車の通行や工場の稼働規制を強権で行うとみられる。
 ただ、それは抜本的な解決策ではない。北京の知人がよく口にする次のような言葉に、
一時しのぎの社会の風潮が表れている。「風さえ吹けば、汚染はすぐに改善する」。しかし、そう言う間にも、微小粒子状物質PM2.5を含む濃霧が未来を担う子供たちの体を確実にむしばんでいるのだ。
 「昨年の全国74都市のPM2.5の平均濃度は基準の2倍超」「
北京は人類の居住に適さない」━━。こんなニュースが当たり前のようになってきた。天安門に掛かった毛沢東の肖像画や高層ビルがかすんで見えないほどの濃霧。吸い込むと鼻を刺激し、焦げ臭い。
 背景にあるのは、石炭焼却による煤煙の増加、急成長に伴う工場の無秩序な生産拡大、自動車の排ガス激増などだ。目先の経済的利益を優先し、
環境規制を守らない製造業者と地方経済を保護するために業者を厳しく監督しない当局の癒着という構造的問題もある。
 「科学的発展観」を掲げた胡錦濤前政権時代の10年、環境にも配慮した持続可能な成長を目指したものの、むしろ過剰生産などの粗放型経済が続き、環境汚染は限界に達している。
李克強首相は3月、対策強化を打ち出したが、地方官僚や企業家にとって「環境保護」の優先順位は低いままだ。
 昨春、記者が日本や韓国が懸念するPM2.5の越境汚染などについて中国西部の地方都市の幹部と懇談した時には、真剣な議論にならなかった。経済発展をひたすら追い求める地方幹部の意識はいまだ、その程度なのだろう。
 
世界第2位の経済大国を先導する富裕層や中産階層はステータスとしての自動車を卒業し環境保護に目覚めてもいいはずだ。これまで「反日」で猛威をふるってきたネット世論も、環境対策強化へ、中国政府を動かすよう力を見せてほしい
 これから黄砂の季節が本番を迎える日本。黄砂がPM2.5と結びつくと、さらに危険性は増すとされ、越境汚染が心配だ。大気汚染問題を協議する日中韓3か国の政策対話が先月始まった。日中、日韓の関係が悪化している今だからなおさら、地道な協力が重要だ。
 
成長至上主義との決別にもはや一刻の猶予も許されない中国。きれいで安全な空気こそ、「中国の夢」にふさわしいのではないか。



 日本も環境汚染問題に取り組むまでには、大きな社会問題を発生させました。四日市の喘息、チッソの水俣病他いまだに被害にあい苦しんでおられる方々がおられます。
 日本で光化学スモッグが初めて発生したとされるのは、1970年7月だそうですが、中国は今がそのレベルなのですね。
 
 欧米では遠い東の果てで生じている現象なので、感心はないに等しいでしょう。環境汚染に厳しい欧州が隣りあわせなら、どんな騒ぎになっていることでしょう。

 記事によれば、まだまだ国内での関心は低いとのこと。つまり、越境汚染は増え続ける。勿論、国民は被害を受け続ける。
 中国の国民の為にも、地球環境の為にも、世界が声を大にして、中国に軍事費や民族弾圧対策費より、環境汚染対策を優先するよう指導しなくてはなりません。
 例えば、「RoSH指令」の対象に組み込むのも手でしょう。国際世論を喚起するとともに、そうした具体的な大作が効果的ですね。

 先ず出来ることは、中国の環境汚染の現状を、世界に知らせることですね。



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 この花の名前は、時計草


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by yuji_oga | 2014-04-07 01:16 | 地球温暖化 | Trackback
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