人口減少に外国人活用は必要か

 4日の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議では、外国人活用の拡大を求める意見が相次いだのだそうです。
 政府は、20年度まで、外国人技能実習生の在留期間を3年から最長6年に延長することを決めました。
 日本の生産年齢人口(15~64歳)は14年で約7800万人だが、50年には5000万人に減るのだそうですね。一方、国内で働く外国人労働者は技能実習生を中心に約72万人で労働力全体の1%。総人口に占める外国人の割合も2%弱と、現在では主要国では最も低いのだそうです。
 労働人口の減少対策に、外国人活用にはメリットもありますが、デメリットもあります。先行している欧州の現状も含め、国内の議論が深まることが必要ですね。




 
日本 2020 人口減少社会 「外国人と共生」議論の時 (4/13 読売朝刊)

 群馬県太田市は人口約22万人の普通の地方都市だ。印象は商店などに入ると一変する。「お会計PAGAMENTO」「精肉CARNES」。店内にはポルトガル語の案内板、ボサノバが流れる。「かそり接骨院」では
患者の1割がブラジル人で、加曽利正美院長はポルトガル語で聞く。「オンジドイマイス(どの部分が一番痛いですか)」と。
 約7700人の外国人が暮らし、工場などで働く。自動車部品製造「しげる工業」は従業員約1000人の2割が外国人。ウェン・ズク・チュンさん(19)は1月にベトナムから来日した。上司の指示はベトナム人の先輩が通訳する。1日約5000個の部品を点検する戦力だ。会社幹部は「彼らがいないと生産ラインの2割が止まる」と語る。

 2020年東京五輪・パラリンピックを控え、東京では、戦後間もなく計画された新橋ー虎ノ門間の「マッカーサー道路」が完成し、都心と競技会場のある湾岸エリアが都道環状2号線で結ばれた。マンション、商業施設などの建設ラッシュが続く。「矢島鉄筋工業」(東京都墨田区)では12日、土曜日にもかかわらず朝8時過ぎから金属音が響いた。マンションなどの鉄筋を加工する。
 「次は3メートル60が8本」「その後は3メートル26が2本ですね」
 中国人の技能実習生、曾従斌さん(23)らがたどたどしい日本語で話す。現場リーダーの清野強さん(53)も中国出身で日本に帰化した。矢島孝夫社長は「五輪関連の受注ピークは16年ごろ。実習生の増員も検討している」と話す。
 東日本大震災から3年を経た被災地でも建設関係の仕事は尽きない。政府は4日、20年度まで、外国人技能実習生の在留期間を3年から最長6年に延長することを決めた。

 当面の対策は決まったが、人口減社会をにらんだ議論は緒に就いたばかりだ。
日本の生産年齢人口(15~64歳)は14年で約7800万人だが、50年には5000万人に減る。現在、国内で働く外国人労働者は技能実習生を中心に約72万人で労働力全体の1%。総人口に占める外国人の割合も2%弱と、主要国では最も低い。
 4日の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議では、外国人活用の拡大を求める意見が相次いだ。
 「
単純労働者は入れないということでは人材を確保できない」「育児・介護で働けない女性の活躍のための環境整備が急務だ
 安倍首相は「移民政策と誤解されないように配慮しつつ、女性の活躍や中長期的な経済成長の観点から仕組みを考えてほしい」と述べ、
介護や家事支援などで外国人活用を促進する制度の検討を指示した。
 ただ、受け入れ拡大には「
日本人の雇用を圧迫する」「治安に影響を与えかねない」といった慎重論も根強い。太田市など外国人が多い自治体で作る「外国人集住都市会議」は2月、「外国人は地域の生活者であるとの視点が必要」とする意見書をまとめた。秩序ある入国管理体制を維持しつつ、いかに共生社会を作るか。教育、文化などを含めた幅広い議論が求められる。

 
 欧州主要国で外国人労働者の流入に警戒感が広がっていることは、諸兄がご承知の通りです。
 欧州、外国人労働者の流入警戒 社会の形変化に不安  :日本経済新聞

 治安の悪化、コミュニティの分断といった話の他に、社会保障の格差による流入があるとの警戒もあるのですね。
 日本でも、子供手当が新設されたときに、悪用して登録する事例が問題になったのは記憶の新しいところです。生活保護費の不正受給も耐えません。
 例=生活保護費流用し韓国に家購入か 逮捕の女ら - MSN産経ニュース

 更に日本は、人口が多く海外へ流出させようとする中国という特殊な近隣国を持っています。ロシアが中国を警戒する内のひとつの課題ですね。

 上記リンクの欧州に関する記事でも、少子化が進んでいるため、多くの政治指導者や企業経営者は税や社会保障費の担い手となる外国人が必要だと認識しているとのことで、悩んでいる様です。

 陸続きで、EUという連合体を体験しているドイツなどでも功罪に悩んでいるのです。島国の日本、特殊な国や在日さんという特殊な人種を抱える日本で、一面的な利点だけで進めてよい話ではありません。
 まして、女性の活躍への支援となれば、待機児童ゼロなどの、人口減対策に繋がる政策も横浜や千葉など一部の地域に留まっていて進んでいません。
 介護の場合での外国人活用は、トライしていても問題山積でうまくいっているとは言えない現状は諸兄がご承知の通りです。
 歴史のなかでは、強制労働として解決済みの問題を今頃蒸し返してゆする民族もいる日本の環境です。

 目先の机上計算のメリットでは、始めて後でデメリットに気づいても、取り返しはつきません。働きにきていただいた外国人の方にも不幸を産む結果が出るかもしれません。
 外国人活用の前に、施すべき未着手の政策は山積しています。人口減の歯止めという根本政策を含めた政策の優先実施が正道でしょう。



 
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 寒桜の蜜に誘われるメジロ


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by yuji_oga | 2014-04-14 00:29 | 人口減少 | Trackback
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