Amazon と、Google が、消耗戦に突入

 急成長で注目されている、Amazon と、Googleが、クラウドサービスで値下げ競争に突入した様子で、Amazonの決算値が悪化しているのだそうです。
 日本に税金が支払われない、米著名作家ら900人以上が電子書籍の販売について、米紙ニューヨーク・タイムズに全面広告を出して批判など、このところ風当たりが強いAmazonです。
 利益は新事業にまわしてしまう経営姿勢から、赤字の状況は驚くほどのことではないとされていましたが、今回は様子が違うと注目されているのだそうです。
 注目される理由は、Googleと、クラウドサービスで値下げ競争に突入したことによる利益の減少が発生したもので、従来とは異なる赤字理由でからなのですね。




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 ライバルが現れると消耗戦を仕掛け、ほしいものを次々に掌中に収めてきたAmazon。しかし、今度の相手は消耗戦で最強の会社、Googleである。

□ニュースのポイント
 Amazonが決算発表の場で、赤字大幅が拡大する見通しを示して株価が約1割も下落。ご自慢のクラウド事業も、Googleとの消耗戦に突入した気配が出始めている。 

□意図的な「利益なき成長」
 Amazonの第2四半期(4-6月期)決算が米国時間7月24日に発表された。メディアは一様に「またもや赤字」「新事業への投資が足カセに」といった見出しの記事を並べた。
 
従来からAmazonのジェフ・ベゾスCEOは、利益計上などそもそも頭になく、儲けた分はほぼすべてを新規事業に投下する考えの持ち主、とされてきた。だから、「またまた赤字」というニュースに接しても、「うむ、Amazonは平常運転だな」と思うくらいで、大騒ぎするほどのことではない。売上が右肩上がりで伸びている内は投資家筋が必ず着いてくる、と確信しているのだ。
 ところが
最近になって、投資家の反応が怪しくなってきたようだ。ロイターは「今年に入ってAmazonの株価が10%も低下した」「第2四半期決算の発表後の時間外取引では、さらに10%の急落」と伝えている。
 
急落の理由は、第3四半期の赤字額が4億1000万ドル~8億1000万ドルになりそうだからだ。前年同期は2500万ドルの赤字だったというから、最低でも16倍という計算になる。第2四半期に赤字がかさんだ主な原因は、Netflixに張り合って始めた自社製作のテレビ番組の製作費が挙がっており、これだけで第2四半期に1億ドル以上の費用をかけたという。

 さて、ここまでが「普通のニュース」である。本題に入ろう。

□消耗戦が始まった
 Amazonの決算関連のニュースでは、米ビジネス系メディア「Quartz」が伝えたAmazonのクラウド事業「Amazon Web Services(AWS)」の分析が最も興味深かった。“クラウド”というと一般消費者向けのサービスを考える読者も多いかもしれないが、AWSが手がけるのは法人向けのサービスだ。Amazonのデータセンターにあるコンピューター資源を、使った時間や計算量の分だけ料金を支払うサービスである。Amazonはこの分野のパイオニアで、企業のIT利用を激変させた企業でもあるのだ。

 さて、Quartzには
「Googleが仕掛けたクラウドサービスの値下げ攻勢に対抗して、AmazonもAWSの価格を切り下げたのが業績に響いた可能性がある」と書いてある。
 AmazonはAWS事業について具体的な数字を公開していないが、決算資料の「北米ーその他」の項目は、AWSが中心になっていると考えられている。これを読むと、
前年比の売上成長率が38%まで急降下していることが分かる。Quartzの記事には、同セグメントの売上と成長率を載せたグラフがあるが、これをみると前四半期まで50~60%で推移していた成長率が急落し、一方で売上は3四半期連続で横ばいになっているのが分かる。
 Amazonは決算発表の中で、最大65%も価格を引き下げた
Googleへの対抗措置の結果について、顧客は大喜びで“利用”(ユーザー数か計算量かは不明)が90%も増えた、とコメント。決算発表前の米経済誌『Bloomberg Businessweek』の記事では、AWSの今年の売上は50億ドルで前年比58%増、という数字が載っている。さらには、AWS事業の成長ペースは法人向けクラウドサービスを手がけるMicrosoftやOracle、Salesforce.com、VMwareなどを上回る勢いだ、などと威勢の良いことも書いてあった。もっとも、そんな調子の良い予測を示したのは、パシフィック・クレストという証券会社である。
<中略>

□雲の上の戦い
 
クラウドサービスの先駆者であるAWSは、エコシステムの完成度や開発者の数などの点で先行者優位の状況にある。また、米中央情報局(CIA)クラウドサービスのコンペでIBMに勝つような技術的優位性もある。これほど優れたサービスであっても、しかし、やはり価格競争の影響は免れ得ないのか--。どこか「破壊的イノベーション」を想起させる現象だ。

 かつて、EC分野で自ら消耗戦を仕掛けて欲しいものを手に入れてきたのがAmazonである。これしきのことで簡単に倒れたりはしないだろうが、今度の相手はGoogleだ。この雲の上の戦い、一体どういう結果になるだろうか。


 新規技術力の競争、新事業の発掘競争り他に、価格競争力も必要となってきたICT業界。Microsoftや、IBMに迫る勢いの、Amazon や、Googlが切磋琢磨して、どのような展開が産まれてくるのか。消耗戦で、互いに傷つくのか。今後の展開に目が離せません。


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この花の名前は、ルドベキア・カプチーノ

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by yuji_oga | 2014-08-11 23:02 | IT備忘録 | Trackback
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