日本の農業を強くするためには企業の農業参加増も必要

 TPPへの参加の為にとは限らず、老齢化が進み従事者も後継者も減少している日本の農業は改革が必要であることは、衆知のことです。歴代政府もお題目にはあげて念仏は唱えてきていますが、遅々としてすすまず、老齢化、後継者減による危機状況は進むばかりです。
 yuu2は、積極経営を進める専業農家への集約促進を提唱していますが、もう一つが企業の新規参入でしょう。この両輪の切磋琢磨または、融合により農業が活性化すると考えますが、今日は企業による農業参入の話です。




企業の力をもっと農業改革にいかそう (9/7 日経社説)

 農業に参入する企業が増えている。外食や小売りが自ら生産した農産物を使うことで消費者に安心感を訴えたり、農業と太陽光発電を組み合わせることで収益性を高めたりしている。政府はこうした動きを大胆な規制緩和で支援し、企業の持つ技術力や販売力を農業改革にいかしてほしい
 企業の農業参入が拡大したのは規制緩和の効果が大きい。2009年に農地法が改正され、企業は全国どこでも農地の借り入れが可能になった。昨年末時点で農地を利用している企業は1392社と、農地法改正前の5倍のペースで増えている。
 ヤンマーは兵庫県養父市で、耕作放棄地を利用して13年度から始めたニンニク栽培を本格的に事業化し、4年後をめどに栽培規模を現在の28倍に広げる計画だ。養父市は政府の「国家戦略特区」に指定され、今後は農地を集めやすくなるとみている。
 特区以外でも、都道府県ごとに設立する
農地の中間管理機構(農地バンク)からは、農業委員会の許可なしで農地を賃借できる制度ができた。自治体は企業が農業への新規参入や規模拡大を進めやすいように、農地バンクの運営を早く軌道に乗せてもらいたい
 企業の参入規制は依然として残っている。
農地を所有して農業に参入するためには農業生産法人の設立が必要だ。政府が農業生産法人について、企業の出資上限の引き上げや役員構成の条件緩和を打ち出したことは前進だが、企業が農地を実質所有できる「2分の1以上」の出資は5年後の検討課題として先送りされた。
 
規制の緩和を進めれば、農業の現場は企業が持つ市場調査などのノウハウを学べるだけでなく、企業の資金力をもっと利用できるようになるはずだ。
 
住友化学は1日、コメの生産・販売事業への参入を発表した。バイオベンチャーから買収した品種を農家に生産委託し、味の良さと生産コスト低減を両立したいという。企業の力を結集すれば、農業の生産性向上にも弾みがつく。
 企業は、しっかりした事業計画を立てたうえで農業に参入してほしい。農業の現場が企業を敬遠する理由で最も多いのは「企業はもうからないとすぐに撤退する」という懸念だ。農家の不信感を解消し、農業と企業の連携を成功させるためには、地に足をつけた企業の取り組みがカギを握る。

 2009年の農地法改正、都道府県ごとに設立する農地の中間管理機構(農地バンク)の設定で農地の借り上げが緩和され、算入企業が増えているのだそうで、この拡大が望まれます。
 記事で紹介されている、バイオベンチャーから買収した品種の米を農家に生産委託して販売する方式は、企業の資金力と開発技術を農家の生産技術と結び付けたもので、理想的な融合例と言えます。

 企業の参入で危惧されるのは、記事が指摘する不採算での安易な撤退です。当然の憂慮であり対策が必要です。記事ではしっかりした事業計画を立てたうえでの参入を要請するにとどめていますが、参入するからには当然企業なりに計画し採算がとれると見込んで行うはずで、あまり効果のある提言とは思えません。
 その計画の精査をするのが農業委員会の役目でもあるのですが、これが参入の障壁となっているのです。委員会が、地場の農家によって保守的な現状維持が優先されることが障壁となる原因です。委員会の改革を行い、第三者による公平な審査が出来るものとすれば良いのではと考えるのですがいかがでしょう。
 他には、農業経営の国定資格(一般企業での会計士に相当)を設け、必ず毎年農業経営についての監査も義務付けるなどの方法や、撤退への備えの基金の設立も考えられます。

 企業の不採算による撤退を恐れるから企業の参入を拒むのではなく、企業の企画力、資金力、技術力、販売力を活かし日本の農業を活性化させることを優先し、どうすれば安易な参入企業をチェックできるのかといった方法を別途考えるべきでしょう。
 そういった意味でも、積極経営を目指している専業農家への支援が第一議に考えるのがベターと主張しているのですが、限りがあることですから、不良企業の参入防止策を講じたうえで、優良企業の参入を進めるシステムの構築が求められます。


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この花の名前は、マリーゴールド

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by yuji_oga | 2014-09-08 01:37 | 食の安全保障 | Trackback
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