ユネスコは日本で批判の的

 ユネスコは戦後日本が最初に加盟した国際機関なのだそうですね。
 教育、科学、文化を通じ、国同士の協力を深め、平和を実現するという高邁な理念。国中が加盟に熱狂したのだと。
 近年は、世界遺産事業への登録で、盛り上がっていました。ただ、一口に世界遺産といっても、種類があります。
 世界遺産条約にもとずく「世界遺産」は、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3種類。
 世界遺産 - Wikipedia

 その他、ユネスコ総会で採択された無形文化遺産保護条約にもとずく「(世界)無形文化遺産」、ユネスコ世界記録遺産国際諮問委員会によって選定される「世界記憶遺産」、国連食糧農業機関が認定する「世界農業遺産」、
世界ジオパークネットワーク が認定する「ジオパーク(地質遺産)」などがあるのですね。
 それらへの登録認定騒動が、毎年のように繰り返されています。世界遺産の指定の主旨は何なのか、観光客誘致という誤った目的で認定申請していないか。騒動への問いかけの声が高まっているのも事実です。
 そうした中で、国家間の争いに政治利用すると言う、全く趣旨に逆行するケースが生じています。
 世界文化遺産に日本が登録申請した、「明治日本の産業革命遺産」については、韓国がクレームをつけ、日韓で論戦・協議がなされましたが、日本外交の歴史に残る失政で、第二の「河野談話」として後世に禍根を残しました。
 また、「世界記憶遺産」への中国による「南京大虐殺の文書」の申請・登録では、議論もなされず、申請内容(事実かどうかの証拠等)の詳細はいまだに公開されていない状況です。




 【世界遺産登録問題】決着一転…韓国、土壇場で「強制労働」に固執か 「軍艦島」をナチス収容所と比較も - 産経ニュース
 世界遺産の「徴用工」こそ日韓歴史問題の本丸だ 安倍政権は河野談話の轍を踏むな | JBpress(日本ビジネスプレス)
 
 ユネスコと政治の距離 パリ支局長 本間圭一 (11/29 読売 ワールト ビュー World View)

 「日本がユネスコに加盟したのは中学生の時でした。新聞やラジオがたくさん報道していて興奮しました」

 今月16日、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)は、憲章の採択から70年を迎えた。パリ本部では記念式典が開かれた。第8代事務局長を務めた松浦晃一郎氏(78)が演台に立ち、日本が加盟した1951年をしみじみと振り返った。

 
ユネスコは戦後日本が最初に加盟した国際機関だ。教育、科学、文化を通じ、国同士の協力を深め、平和を実現するという高邁な理念。「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」とうたう有名な憲章前文。戦争に翻弄された日本人の琴線に触れ、国中が加盟に熱狂した。
 その後も、世界遺産事業で盛り上がり、国民はユネスコを支持し続けた。
 
だが、10月、ユネスコは日本で批判の的となった。貴重な歴史文書を保存する記憶遺産事業で、中国が申請した「南京大虐殺の文書」の登録を認めたためだ。
 日本は、関係国が登録の話し合いに加われないのは不透明だと訴え、
「中国が事業を政治利用している」と抗議した。ユネスコは最近になって、事業の改善を約束した。

 ユネスコに政治が持ち込まれるのは今に始まったことではない。その理念は政治とは無縁に見えるが、ユネスコは常に国や組織の攻防の舞台となってきた。
 70年代、イスラムの文化遺産を破壊しているとして、パレスチナはイスラエルに論争を挑んだ。80年代、途上国のメディアを育成しようという提案は、欧米メディアへの圧力と受け取った米国がユネスコから一時脱退する騒ぎに発展した。
 仏高等師範学校のクロエ・モレル客員研究員(ユネスコ研究)は「文化政策は政治と切り離せない。だから、事業が政治利用されていないかを見極め、対立を解決する能力が問われる」と語る。
 
対立解決の好例として、第6代事務局長のアマドゥ・マハタル・ムボウ氏が、審議で重視したコンセンサス方式がある。政治的に対立する案件は、関係国が事前に話し合い、妥協が成立してから投票するという手法で、現在も適用されている。

 ユネスコは、人事、予算、運営の全てで事務局長に権力が集中する。改革には、その指導力が欠かせない。

 
現在の第9代事務局長のイリナ・ボコバ氏(63)は、ブルガリア出身の元外交官だ。関係国の利害を調整する能力には定評があるものの、国連事務総長のポストを狙い、大国には腰が低いとの陰口も聞こえてくる。

 記念式典では、松浦氏の後に演説し、
今後のユネスコについて、「新たな課題に新たな対応策を見つける」と言明した。政治利用を許さないという課題で、ボコバ氏の手腕に期待したい。



 ボコバ氏については、以下でも詳しく説明されています。

 ユネスコ事務局長の素性 中国の抗日行事に参加 父は共産党機関誌編集長だった… - 政治・社会 - ZAKZAK


 今回の不透明な「南京大虐殺の文書」の登録について、ユネスコへの拠出金について、日本政府は保留や減額をカードとして表明しています。国連での慰安部への根拠のない批難のクマラスワミ報告書についても、日本の抗議を頑なに拒否する姿勢に、分担金の保留の声もあがっています。
 日本の外務省が力不足なのか、中国、韓国の外交をうのみにされるケースが続出しています。
 俯瞰外交を旗印に、外交に力を入れている安倍首相。精力的に動いている様に見える、岸田大臣。
 歴史に残る「歴史問題」での失政の回復に注力していただけることを願うばかりですが。。





 
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  この花の名前は、ムシトリナデシコ


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by yuji_oga | 2015-11-30 00:52 | 雑その他 | Trackback
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