中国の携帯電話市場では、Nokiaが台頭

 世界の工場といわれた中国は、中国国内の経済成長が大きく、いまや世界の経済成長のリーダー役となり、米国の影響力を追い越すかと思われる勢いです。我が国の貿易も、米国を追い越して中国が一位となっていますね。
 
中国、日本の最大の貿易相手国に 米国抜く
  中国が日本にとって最大の貿易相手国になった。日本財務省が26日発表した2004年の貿易統計速報によると、日本の香港を含む対中国貿易総額は22兆2千億円(約2132億8千万ドル)に達し、初めて対米国貿易総額(20兆4800億円、約1967億5 千万ドル)を抜いた。

 対中貿易が増加した主な原因には、日本企業による生産拠点の中国シフトが加速すると同時に、日本企業の中国への部品輸出、中国からの製品輸入が激増したことがある。日本財務省の統計では、04年の貿易総額のうち、対中貿易の占める割合は20.1%で、対米貿易の18.6%を上回った。

 「人民網日本語版」2005年1月27日

 
日中貿易概況
 2004年日中貿易概況

(1)6年連続で過去最高額を更新: 財務省貿易統計(円ベース、輸出は確報値、輸入は速報値)を基にジェトロがドル建て換算したところ、2004年の日中貿易総額は1,680億4,794万ドル(前年比26.9%増)と99年以降6年連続で過去最高額を更新した。輸出入双方が高い伸びとなり、日中貿易は拡大基調を維持している。

(2)輸出は素材、部品を中心に好調を維持するも、建設機械、自動車など一部品目でマイナス: 輸出は738億3,295万ドル(前年比29.0%増)と、99年以降6年連続の増加となった。半導体等電子部品(12.2%増)、音響映像機器の部分品(同15.4%増)、液晶デバイスを主とする科学光学機器(同44.6%増)、自動車の部分品(同33.1%増)、自動車・家電向けの鉄鋼(同31.7%増)、化学製品(同38.5%増)など、現地調達が困難な素材や部品が輸出を牽引した。また金属加工機械(同68.2%増)、ポンプ遠心分離機(同 41.1%増)などの産業機械も高い伸びを維持した。一方、建設用機械(同14.8%減)、通信機(同45.7%減)、自動車(同14.2%減)はマイナスに転じた。

(3)生産拠点のシフトに伴う機械機器の輸入が大幅に増加、繊維製品、食料品も堅調に推移: 輸入は942億1,498万ドル(前年比25.3%増)と、99年以降6年連続の増加となった。日系企業の中国への生産拠点シフトに伴い、パソコンやプリンターなどの事務用機器(同31.2%増)、DVDプレーヤーなどの音響映像機器(同32.8%増)、携帯電話などの通信機(同58.2%増)が高い伸びとなり、汎用品を中心に半導体等電子部品(同82.1%増)、液晶デバイスなどの化学光学機器(同26.3%増)の輸入も伸びた。輸入の2割のシェアを占める繊維製品(同13.1%増)、食料品(同21.5%増)も堅調に推移した。

(4)実質的な貿易収支はほぼ均衡: 日本の対中貿易赤字は203億8,203万ドルと、2003年に比べ24億839万ドルの赤字拡大となった。しかし、香港経由分を勘案すると、中国のWTO加盟(2001年末)を境に、対中貿易赤字は急速に縮小、2004年はほぼ均衡となった。

(5)2005年の貿易総額は引き続き過去最高を更新、1900億ドルを突破する見込み: 2005 年の対中貿易は、輸出においては、パソコンや家電の世界需要の後退と耐久消費財の在庫調整の動きが長引く可能性があり、やや不透明感が残るものの、中国の内需向けの完成品、素材や部品など中間財の堅調な輸出増加が見込まれ、輸入においては、日系企業の生産拠点の中国シフトが続いていることから、完成品の一層の輸入増加が見込まれる。以上のことから、2005年の日中貿易は引き続き輸出入ともに拡大し、通年の貿易総額は7年連続で過去最高を更新すると思われる。

 中国国内で、成長の牽引車と言われる市場のひとつが携帯電話ですが、その勢力図に変化が出てきている様子です。
 ピーク時(2003年)には50%近かった中国メーカーの中国市場における販売台数シェアが,2005年7月に約40%まで下がってしまい、Nokiaがシェアを伸ばしているのだそうです。
 
中国の携帯電話機メーカーはNokiaにシェアを奪われジリ貧に - nikkeibp.jp - 製造
  中国の携帯電話機メーカーが2004年第3四半期に始まった不況の長いトンネルから抜け出せない。生産回復の兆しすら見えない状況だ。トップの中国 Ningbo Bird社でさえ,在庫問題は解決していない。同社はそれまでの月産60万台ペースから2005年4月,5月にいったん同100万台近くまで戻したが,6 月以降は再び月産50万~60万台まで生産を絞った。シェア拡大を狙って生産を増やしても,在庫を増やすだけに終わるからだ。中国TCL Mobile Communications社や中国Amoi Electronics社など2位以下のメーカーは,さらに厳しい状況だ。2003年のピーク時には50%近かった中国メーカーの中国市場における販売台数シェアは,2005年7月に約40%まで下がってしまった。

□最も売れている機種はモノクロ

 中国市場で中国メーカーがシェアを落としたのは,フィンランドNokia Corp.の攻勢によるものだ。この1年で同社のシェアは7ポイント上がって20%を超えた。Motorola, Inc.や韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.でさえシェアを維持するのがやっとの中,Nokia社の好調だけが目立つ。それは,中国市場の1/3を占める1000元以下の価格帯の市場を狙ったNokia社の戦略が功を奏したからだ。この市場で同社の販売台数シェアは30%近い。

 実は,2005年7月に中国で最も売れた機種は,Nokia社のモノクロ機(約500元)である。この影響をまともに受けたのが,これまでローエンド機市場でシェアを持っていた中国の携帯電話機メーカーだ。ハイエンド機は外資系メーカー,ローエンド機は中国メーカーという構図はもう当てはまらない。

□規制緩和と元切り上げで環境はさらに厳しく

 2004年末に中国政府が,中国で携帯電話機を販売するためのライセンス条件を緩和した。これにより参入する中国メーカーは後を絶たない。したがって, Nokia社のシェア拡大で小さくなったパイをさらに多くの企業で取り合う結果になった。こうなると中国メーカーは海外市場に活路を見出すくらいしか手がない。しかし,2005年7月の人民元の切り上げが重くのしかかる。中国メーカーを取り巻く環境は厳しくなるばかりだ。

 ジリ貧の中国メーカーから携帯電話機を開発できる技術者が離れ始め,開発力を失った中国メーカーはデザインハウスに設計を頼むしか方法がなくなってきた。中国メーカーの衰退とは対照的にTechfaith Holding社やLongcheer社などのデザインハウスが勢力を伸ばし始めている。

 高品質、高機能品は外国メーカーで、低価格の汎用品は中国製というこれまでの概念が崩れてきています!!!
 携帯電話の世界市場では、日本のメーカーはシェアは少なく、アジアでは韓国勢が健闘しているのですが、中国勢は早くも脱落といったところなのでしょうか...?

 2004年の世界シェアは、以下を参照下さい。
 韓国勢が躍進,2004年の携帯電話機市場 - 産業動向オブザーバ - Tech-On!


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by yuji_oga | 2005-09-19 17:51 | 気になる話 | Trackback
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