こんどは、日興シティグループ証券で誤発注

 昨年12月にみずほ証券の大量誤発注が起こり、金融庁が証券各社に発注管理体制の点検を指示していた最中に、こんどは、日興シティグループ証券で誤発注トラブルが発生しました。
 日興シティ誤発注:人為ミスの連鎖 安全装置、機能せず-金融・株:MSN毎日インタラクティブ

 まず、証券会社の社員が就業時間中に、私用の株式取引をしている点に驚きましたが、証券会社の社員は、インサイダー取引を防止するため、必ず社内の審査を経て売買せねばならず、他の証券会社に注文を出すことを「地場出し」、それを証券会社が受けることを「地場受け」といい、これはともに証券取引法で禁止されているので、書類を提出するため、勤務時間中にみえる様です。
 FujiSankei Business i.BLOG|なるほど講座: 地場出し・地場受け

 それで、社内の審査がありチェックの網がアルにもかかわらず、思いこみの錯覚が重なり、ミスの取引が成立し、しかも公表は1日遅れてしまったのだそうです。
 かくもうす私も、日本製紙株が、500千円/株とは初めて気が付きました。500円/株レベルとの昔のイメージでした。
 株価が下がった日本製紙は、とんだ被害を被りましたが、日興から補償とかあるのでしょうか?

 重なったミスは、以下の通り。
 
1.最初の失敗は、日興シティ社員の思い込みだった。「1株約50万円」を「1000株で約50万円」と勘違いし、約100万円分を買うつもりで2000株の注文を書面で出した。

2.注文内容を審査する法規監理部が続いて失敗する。日本製紙株を2000株買えば代金は約10億円とあまりに巨額。発注した社員の口座残高は約140万円で、照らし合わせれば、誤りに気づいた可能性は高い。しかし、同部も社員と同様に株価を勘違いし、正しい注文として扱った。

3.注文を受けた売買の担当者はコンピューター端末に2000株と入力。1000株超の売買があると端末に警告画面が出る仕組みだった。
  売買の担当者は同社員に株数を確認したものの、代金が10億円にのぼることは指摘しなかった。

4.確認を求められた同社員は株価を勘違いしているのに気づいておらず、注文した株数について「間違いない」と返答。

5.日興シティが直後に誤発注に気づきながら、東証に連絡しなかったことも問題だ。すぐ連絡していれば東証が売買停止にすることも可能だった。


 思いこみの錯覚でのミスは、後で気が付けばなんでこんな馬鹿な事をとおもうあり得ないことが多いのですが、チェックの網の欠陥を見直す必要があります。
 今回は、株数ばかりがチェックされていて、金額がノーチェックなので、思いこみのままチェックされていませんでした。
 1.の申込書に、株数と金額を記入する。3.で取引の警告が出たが、売買担当者も、4.で再確認要請された本人も、金額には触れていない。
 数量と、金額を同時に記入、チェックしていれば防げたのではと推測しますが、日常両方書いたり、チェックする週間がない様子なのは何故なのでしょう?
 誤発注後、すぐにきがついたのに取り消しをしなかったのは何故なのでしょう?
 これまでも、ミスはよくあることで、公表が遅れたのでしょうか?

 1,998株は売る予定とのことですが、日本製紙の株価に与える影響は少なくないと思われますし、2,000株の支払いは会社が立て替えるのかどうか解りませんが、損害の個人及び、審査や売買に足すさわった方々の責任、補償はどうなるのでしょう?

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by yuji_oga | 2006-01-08 23:33 | 気になる話 | Trackback
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