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セブンイレブンが「団塊」の退職をにらんで、弁当・総菜宅配

 セブンイレブンは、地域に密着した顧客ニーズを掘り起こしての品揃えと販売量増を唱えていて、そのテーマのひとつに、少子高齢化があったと記憶しています。
 弁当や総菜、調理済み食品などを店頭から顧客の自宅に配達する食事宅配は、子会社のセブン・ミールサービスが手がけていて、現在1都9県の5,700店で実施しているのだそうです。
 昨年、北関東や甲信越に進出したところ会員数が06年3月で前年同月比で、4.5倍の約6万人に急増。高齢者などの需要が増えていることから、4月に静岡、愛知、岐阜で新たに開始。年内にセブンイレブン店舗がある全34都道府県てサービスを展開することにしたのだそうです。
 食事の宅配事業は外食が先行していたのだそうですが、セブンイレブンが目標通り(1万店)に実施店舗を広げた場合、外食大手のすかいらーくの約10倍の拠点を整えることになるのだそうです。
 現在の利用者は50代以上が約6割を占めるのだそうで、少子高齢化や2007年に始まる団塊世代の大量定年退職に伴って、需要が全国的に伸びると判断したのだそうですが、今後は高齢者に加え30~40歳代の共働き世帯の利用も促すため、下ごしらえを済ませた半調理状態の総菜類を新製品として発売するのだとか。(3/30日経朝刊)
 NIKKEI NET:企業 ニュース/セブンイレブン、食事宅配事業を年内に全地域へ

 店に引き取りに行けば、宅配料200円が要らないのだそうで、コンビニへの高年齢層顧客の誘致にもなるかもしれませんね。

 am/pmは、「デリス便」事業を首都圏で展開しているのだそうですが、最盛期に360店あった宅配取り扱い店舗数を昨年までに約40店に縮小したのだそうですが、「宅配事業再構築のために新しい物流システムや料金体系を策定中」(広報担当者)だそうで、今後は事業を強化していくのだそうです。
 FujiSankei Business i. 産業/コンビニ宅配強化 セブン-イレブン、am/pm、ミニストップ(2006/3/17)

 自宅で料理をする“内食”、外で食事をする“外食”に次いだ、“中食産業”に位置する食材宅配サービスは需要が拡大する市場ではあるが、タイヘイ、ヨシケイグループ等の大手食材宅配サービスの歴史は長く、料金設定も可能なまでに下げられている。そのため採算面から見た場合には、同様のサービスで異業種から新規参入しても、太刀打ちできないといった厳しい状況だと言われています。
 専門分野に特化することで生まれる食材宅配サービス

 栄養バランスを配慮した、糖尿病やコレストロール対策の食事用途など専門用途での需要が注目されているのだそうですが、高齢者向けのコンビニの食事配達が何処まで食い込めるか、注目してみたいものです。


セブンイレブンが「団塊」の退職をにらんで、弁当・総菜宅配_b0055292_2183914.jpg

by yuji_oga | 2006-04-02 21:13 | 企業改革
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