人口減 50年後の日本

 出生率が、2005年の速報値の1.25のままだと、50 年後の日本はどうなるのかをシミュレーションした特集が、8/3の日経朝刊に載っていました。
 日本人の数は、2038年には一億人を割り込み、'55年には約8千万人になるそうです。
 現在、約128百万人で世界10位のものが、20位以下となり、今日本の半分の人口のタイに追いつかれることになるそうです。
 
 同時に、人口構成も大きく変わり、65歳以上の高齢者が人口に占める比率が、'05年の21.2%から、'55年には36.9%になり、1/3以上、4割近くを占めるのだそうです。
 15~65歳の生産年齢人口は、53.7%に下がり、高齢者一人に対する人数では、'05年の3人から、1.5人に負担が倍増し、子供の扶養と合わせると、一人で一人を支えることになるそうです。

 住宅やオフィスビルは空室だらけになり、現在並みの空室率で単純に計算すると、4割が不用になるのだと。
 少子化は、学校などの教育機関や関連産業に深刻な影響を与え、遊園地、おもちゃ、子供服といった産業でも多くの企業はたちゆかなくなります。
 そのほか、人口の減は経済全般に影響を及ぼし、経済成長にもブレーキがかかります。
 高齢者人口増は、医療や介護の増加も必用とし、介護にかかわる働き手が働き手不足で大幅に不足し、費用の増額や、外国人の働き手の導入が必用となります。
 
8/2日経朝刊 日本の50年後 シミュレーション から抜粋
 浮かび上がるのは国民の負担感ばかりりが高まり、消費心理が冷え込む活力無き停滞社会の未来像だ。

 同 人口減と生きる から抜粋

 高度成長を遂げた日本は子どもが減る事実を甘く見てきた。その結果、日本は主要国の先頭をきって、人口減時代に突入した。
 「日本の社会も年をとったのだから」。そんなひとことで片づけて欲しくはない。

<中略>

たそがれを甘受する国などないはずだ。未来を想像し、危機をとらえ直す。人口は縮んでも、なお伸びる国にする。目の前にある方程式は入り組んでいる。けれども日本人が答えを探す問題だ。解きがいがある大問題である。

 なぜ出生率が減っているのでしょう。答えは見つかっていないのです。
 団塊ジュニアに期待をされていましたが、その女性の年齢も30歳を越えてしまいました。
 働く女性の増加で、未婚、晩婚の女性が増え、高齢出産が増えていることも上げられています。
 英国では、出生率が急回復しているのだそうです。
 Experiences in UK 急回復している英国の出生率

 フランスでも回復しているとの事でしたが、北欧各国も含めた推移が以下の頁に載っていました。
 図録▽少子化対策と出生率の推移(日本など6カ国)

 費用なのか、時間なのか、はたまた人生観なのか、政府は担当大臣を設置していますが、まだこれといった対策の実行がなされていないように見えます。
 費用、時間のせいで出産を控える危惧の、抜本的な対策が望まれます。

 王子製紙の北越製紙TOBが、ほりえもんや村上ファンドではなく、三菱商事、日本製紙といった老舗一流大手企業の間で敵対していますが、シュリンクする国内市場で生き残りをかけての業界をどうすすめるか、変化への対応に遅れた企業(この場合は王子)が、競争優位をどう挽回し保つか、人口減→市場縮小という基本の流れが速まるこれからは、他のどの業界にも起こりうる話です。
 今後の日本の産業の行方を見る、先例として行方が注目されます。


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by yuji_oga | 2006-08-06 22:38 | 人口減少 | Trackback(1)
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Tracked from 熱闘!!アクシス at 2006-08-07 09:32
タイトル : 先進国というのは人口が減っていく傾向にあるんすかね?
人口減社会の突入裏付け 死亡数、出生者を上回る  遂に逆転しましたか。以前にも統計でそうでてましたけど、その時の主な理由は「インフルエンザ」の大流行で死者が増えたため、ということでしたが。お隣の韓国でも出生率最低の韓国軍、子づくり作戦開始ということで出生率を上げようとしてるみたいです。  先進国というのは人口が減っていく傾向にあるんすかね?女性の晩婚化、流産や死産の増加、出産・育児による出費、また精神的に幼いのか虐待やそれによる死亡等も理由にあるのかもしれません。人口が減るとですね、当然生産力...... more
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