「自主開発バイオエタノール」計画

 カーボンニュートラルの考え方から、燃焼により発生する二酸化炭素は、排出量としてカウントされないバイオマスエタノールやバイオマスフィルムが脚光を浴びています。
 バイオマスエタノール - Wikipedia

 政府は、バイオエタノールを自動車燃料に活用する計画を進めていますが、東南アジアでバイオエタノールの生産・加工から引き取りまでの一連の権益を確保し、安定供給体制の確立を目指す事としたのだそうです。
 
CO2削減策 バイオエタノール 東南アジアで自主開発 経産省構想 (4/20 産経朝刊)

 経済産業省は19日、東南アジアでサトウキビなどの原料を生産し、バイオエタノールに加工したうえで日本に輸入する「自主開発バイオエタノール」計画を明らかにした。政府は二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス削減策の一つとして、バイオエタノールを自動車燃料に活用する計画を進めている。東南アジアでバイオエタノールの生産・加工から引き取りまでの一連の権益を確保する方針で、安定供給体制の確立を目指す。

 政府は温室効果ガスの削減目標を決めた「京都議定書」達成のため、平成22年度ごろをめどにバイオエタノールを年間80万キロリットル利用する計画を打ち出している。バイオエタノールは燃焼しても、植物が吸収したCO2が大気中に戻るだけで総量に変化がないとされるため、温室効果ガスの排出抑制につながる。

 経産省は、バイオエタノールの生産地としてフィリピンやマレーシア、インドネシアなどを想定しており、今年度中に候補地を決定する。商社など日本企業がサトウキビなどの原料生産段階からかかわり、現地の工場でエタノールに加工し輸入する計画だ。現地農家と10年以上の長期契約を結ぶことで安定した権益を確保する。

 輸入段階での単価は1リットル80円前後で、60円前後のガソリンより若干高くなる見通し。ただ、国内で生産した原料を利用した場合に比べると3分の2程度に抑えられるという。サトウキビは収穫まで3年程度かかるため、輸入開始は早くて4年後になる見通しだ。

 バイオエタノールの世界生産量は年間3650万キロリットルだが、日本ではわずか30キロリットルにとどまる。ディーゼル車が多い欧州ではすでに、東南アジアで生産したパーム油を化学処理した軽油代替燃料が使用され始めている。

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【用語解説】バイオエタノール

 サトウキビやトウモロコシなどを糖化・発酵・蒸留して生産される。国内では今月27日から、輸入バイオエタノールと石油系ガスを合成した「ETBE」を混合したガソリンが首都圏50カ所で試験販売される。一方、環境省はバイオエタノールを直接ガソリンに混合する方式を推進しており、普及に向けた調整が求められている。


 温暖化対策と、有限な石化資源節約の両方に有効なバイオマス資源の開発確保は、石化資源の獲得競争が国家単位で競争が激化している中、新たな未来のエネルギーや産業素材確保を図るための有望な手段として推進が必用です。
 生産国としても、石化資源を持ち世界の経済に影響力を持ち冨を集めている今の国々に取って代われる可能性を持つバイオ資源の生産は魅力的なもののはずです。

 日本の技術と、生産国とが相互に利益を得られるよう連携し、将来のエネルギー安全保障や産業素材確保の為、政府も一体となり取り組みを開始するとは、近年希な喝采すべき動きですね。
 是非是非成功と、更なる拡大発展が出来るよう、祈っています。


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by yuji_oga | 2007-04-22 23:24 | 地球温暖化 | Trackback
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