IPCC第3作業部会、技術投資の効果で30年のCO2排出量を現在のレベル以下に

IPCCの作業部会が、第一次、二次につづき、第三次作業部会がバンコクで開催されていました。
 適切な温暖化防止策をとった場合、世界の温室効果ガス排出量を削減が可能との結論を出し閉会しました。
 
温暖化対策:1トンのCO2削減最大80ドル IPCC-環境:MSN毎日インタラクティブ

 バンコクで開かれていた地球温暖化対策を話し合う国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第3作業部会は4日、2100年までに大気中の温室効果ガス濃度を550ppm(ppmは100万分の1)に抑えるためには、30年までに二酸化炭素(CO2)1トンの削減費用を最大で80米ドル(9600円)まで伸ばすことが必要との報告書をまとめた。この濃度に保てば地球上の平均温度を90年比2.2~2.6度の上昇で止めることができ、費用対効果の高い技術が普及すれば30年の排出量を現在のレベル以下にすることもできるという。

 今年6月(独)と来年(日本)の主要国首脳会議では地球温暖化対策への取り組みがメーンテーマ。具体的なコストが示されたことでポスト京都議定書を巡る議論が本格的に動き始める。

 報告書は1970~2004年に世界の温室効果ガスの排出量が70%増えたとしており、追加的な対策を講じなければ、排出量は30年までに00年比で25~90%増えると警告している。

 現在の世界の温室効果ガス濃度はCO2換算で455ppm、年間の排出量は約430億トン。試算では、1トンを削減するための費用が20米ドルなら30年には90億~170億トン、100米ドルなら160億~310億トンを削減できると予測。エネルギー供給や運輸、農業、廃棄物など7部門に分けて効果的な対策を提案している。

 報告書はすでに実施されている対策として、原子力、太陽光や風力など再生可能エネルギー、ハイブリッド車やクリーンディーゼル車、照明や冷暖房の効率化などを挙げている。また、今後実用化されれば大きな効果を期待できる技術として、火力発電所などで発生する大量のCO2を地中に封じ込める「CCS」、水素燃料電池車、高効率の航空機などを挙げた。【山本建】

 IPCC部会報告書の骨子は、以下の通りです。
 
IPCC部会報告書の骨子 (5/5 産経朝刊)

 一、対策に1トン当たり100ドルを掛ければ、30年には温室効果ガスを現在の水準以下へ削減可能

 一、再生可能エネルギー、原子力発電、ハイブリッド車、バイオ燃料などの技術には排出削減の大きな可能性

 一、削減を促す政策として排出規制措置、税金・課徴金の導入、排出権取引、政府と産業界による自主協定の締結など

 一、対策実施に伴う30年時点の世界の国内総生産(GDP)低下率は、産業革命からの気温上昇を2度強に抑えるケースで3%未満

 CO2削減の可能性に、出口の光が見えた感がします。
 20$/トンの投資で、2030年に90億~170億トン(1,800~3,400億$)の削減。100$/トンなら160億~310億トン(16,000~31,000億ドル)を削減できるとの予測です。

 「CCS」、水素燃料電池車、高効率の航空機の技術が実用化されることで大きな効果が期待されています。
 原発の増加による効果の記載を主張する米国に対し、欧州諸国の一部との間で対立があったのだそうですが、既に実用化されている再生可能エネルギー、原子力発電、ハイブリッド車、バイオ燃料の拡大にも期待されています。

 当然この分野がこれからの成長産業となるし、ビジネスチャンスが見込めることにもなりますが、おおいに発展して環境が守られることを願っています。


b0055292_20433817.jpg


↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-05-06 20:44 | 地球温暖化 | Trackback
トラックバックURL : http://yujioga.exblog.jp/tb/6822623
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< 国際競争力、中国に抜かれる コンビニで料金収納代行額が本業... >>