日立製作所がHDD事業売却を検討

 「♪ この~木なんのき、ふしぎな木~...♪♪」。 コマーシャルなのに聞き入ってしまう曲です。
 日立のコマーシャルは、自然に見聞き出来る物が多く親しみを感じるのですが、企業としては利益率向上が大きな経営課題となっています。日立の街が、活況を減らしてからいくとしも経ちました。

 そんな中でも、2002年12月に米IBMから2000億円以上を投資して、HDD事業を買い取り積極経営を展開する姿勢をみせ、日本の製造業の力を世界に示してくれると、大きな期待を持たせてくれていました。
 レコードが突然CDに変わったように、ライブラリィ用途を除けば、CD, DVDは、使い勝手の良さと、大容量であること、読み書きのスピードにも優れることでHDDに切り替わるというのが私の持論でもありました。事実、HDD搭載のカーナビが出現するなど、多方面での新規需要の拡大が期待されていました。

 ただし、価格を下げ続けねばならないという業界の宿命があり、懸念材料でもあり、これはIBMがパソコン同様に早期に撤退・売却した所以でもありました。
 そこに、新規技術によるフラッシュメモリが価格競争でも参入出来る水準に発展してきたことから、新規需要で小型技術を要し需要拡大と利益をみこめた市場も、厳しい環境を強いられる事態が生じてきました。
 yuu2雑記帳 : HDDが消える日

 日立は、ノートパソコン向けHDDの市況価格の下落と、生産効率の悪さから、4期連続の営業赤字を続け、08年3月期も330億円の営業赤字見通しとなり、5期連続赤字となるHDD事業の売却と、遅れている経営資源の「選択と集中」を加速することとするのだそうです。
 日立がHDD事業売却へ、候補に複数ファンド=関係筋 | Reuters
 asahi.com:日立、不振のHDD事業売却を検討 投資ファンドと接触 - ビジネス

 やっぱり駄目かと、ひとごとでなく落胆の思いがつのるニュースですが、技術進歩の速いこの業界ならではの宿命で、時代の流れとも言えます。
 ただ気がかりなのは、「生産効率の悪さ」が、どの記事を見ても理由のひとつに挙げられていることです。日立がそう公表したからでしょうか。
 日立から買い取る企業が在るわけですから、日立GSTにファウンドリィ企業としての資質はなかったが、世界にはHDD生産で利益をあげられる企業が存在するということです。日立GSTでの「生産効率の悪さ」とはどういうことなのか、何故それが改善・克服できすに売却する事になったのかは、是非知りたい話ではあります。

 古川社長は「絶対に黒字にする」と強調しておられ、全面売却か、部分売却かなどの具体策も未明の様ですが、新技術(フラッシュメモリ)市場への方向転換も含め、日本を代表する製造業の総合的生産技術力を発揮して頂けるよう、期待しています。


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by yuji_oga | 2007-09-30 12:11 | 企業改革 | Trackback
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