使い捨てカイロがロシアに進出

 小林製薬は、かねて日本独自の使い捨てカイロを世界戦略商品として、米国や中国に展開していたのだそうです。
 News Letter Vol.11 | 2007年 |日本発の文化「カイロ」を柱とした海外戦略
 
 ロシアは極寒地で暖房が完備されているので、使い捨てカイロの需要は少ないとの判断で、日本の各メーカーが目を向けていなかったのだそうですが、小林製薬は試験販売の結果などから、存在が知られれば需要は見込めると判断し、厳寒のロシアに初上陸させることにしたのだそうです。
 
使い捨てカイロ、露もポカポカに 日本ブーム追い風…予想上回る需要 (10/14 産経朝刊)

 使い捨てカイロで国内シェア1位の小林製薬グループは13日、ロシアの極東地方に進出し、来月からカイロの販売を本格的に始めることを明らかにした。8月から現地で試験販売などを行った結果、卸売店レベルでは「面白い」と良好な反応を得ており、厳冬シーズンに向けて本格販売に乗り出す。日本製の使い捨てカイロが厳寒のロシアに初上陸する。

 小林製薬がロシアで販売するのは、完全子会社「桐灰化学」(大阪市淀川区)が製造する「はる」という商品。当面はウラジオストク、ハバロフスクなど都市部のスーパーマーケットで販売。価格は日本での実売価格(1袋40円程度)を上回る見通し。3年後には年間5億円の売り上げを目指す。

 使い捨てカイロは日本独特の保温具。小林製薬はすでに米国、中国などに輸出しており、中国ではシェア1位の地位を得ている。ただ、ロシアは厳寒地ではあるものの、日本メーカーは「暖房が完備されており、需要は乏しい」と判断、これまで販売に乗り出したところはなかった。

 小林製薬は、試験販売の結果などから「ロシアでは存在が知られていないだけ。張るタイプで10時間使える高品質な日本のカイロは受け入れられる」とみている。

 一方、ロシア進出の追い風になったのが現地の日本ブームだ。原油、天然ガスなどエネルギー価格の高騰に支えられた好景気も手伝い、ロシアでは日本製品や和食、アニメ・マンガなどが人気だ。最近では7月からCMに映画監督の北野武さんを起用した松下電器産業のプラズマテレビも話題になり、ロシア市場でシェアトップとなった。

 小林製薬もロシアで販売するカイロのパッケージをあえて日本語のまま表示し、こうした日本ブームを最大限に生かすことにしている。

 大衆薬や衛生用品などのメーカーである小林製薬は「人口減による国内市場先細りをカバーするのはグローバル展開だ」(小林豊社長)と海外市場の開拓に力を入れている。これまでも東南アジアで外用鎮痛剤「アンメルツ」などの普及に成功。使い捨てカイロもこうした国際戦略商品として位置づけていく。


 極東のロシアでは、政府責任者は反日感情が強いのだそうですが、経済や医療では日本に依存する面が高く、地下資源の高騰を背景に経済力が高まり、国民も裕福になってきたことから、日本ブームが起きているそうです。
 市場の成長が世界中から注目されるBRICSですが、ロシアへの企業進出はサハリン1, 2に代表されるように、好調な結果が見えてくると、国家が強権発動して盗られてしまう危険があります。
 しかし、商品の輸出での進出ではその心配はありませんので、新規市場への進出が成功すれば、他の日本独自商品にもはづみがつきます。
 成功することを、期待しています。



 
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by yuji_oga | 2007-10-14 22:24 | 気になる話 | Trackback(1)
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