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国産ジェット機 事業化の目途

 下請け専門となっている日本の航空産業の育成・発展のため、国と三菱重工業などが官民共同で国産初のジェット旅客機(MRJ)の開発を進めてきました。
 yuu2雑記帳 : 国産ジェット機生産へ、政府補助金拠出

 採算に乗せるには少なくとも350機、十分な利益を確保するには600機の生産が必要とされていると言われていましたが、三菱重工は100機の事前受注をMRJ事業化の目安としているのだそうです。
 全日本空輸と日本航空が最大で合計70機を購入する方向で最終調整しており、アジアの航空会社からの打診を含め一定の受注数が確保できると判断した三菱重工は、事業化の方針を固めたのだそうです。

 
日の丸ジェット機、悲願の就航へ 全日空・日航が購入 (3/20 産経)

 全日本空輸と日本航空は、平成24年以降導入する短距離用次期小型ジェット旅客機に、三菱重工業が開発中の国産ジェット「MRJ」を購入する方向で最終調整に入った。全日空グループは30機前後、日航も同程度以上の機数を購入する見込み。三菱重工は100機の事前受注をMRJ事業化の目安としており、初の“日の丸ジェット旅客機”実現に弾みが付きそうだ。
 MRJは、70~90席の小型ジェット機。燃費性能に優れた最新の次世代省エネ機として、燃料費の高騰に苦しむ航空各社の導入需要が期待されている。

 全日空は、グループ会社で運航中のボンバルディアDHC-8(56~74席)と、共同運航や予約システム代行で親密な関係にある地方路線専業のアイベックスエアラインズ(東京)のボンバルディアCRJ(50席)の次期代替機購入に向け、今年1月に社内に「機種選定委員会」を設置した。カナダのボンバルディア機とブラジルのエンブラエル機にMRJを加えた小型ジェット機3候補から、絞り込み作業を進めている。
 全日空は正式決定に至っていないが、「国を挙げたプロジェクトを応援しないわけにいかない」(関係者)と、MRJ購入の意向を固めたもよう。日航も全日空に追随する方向だ。

 ただ、両社は国産のプロペラ旅客機「YS11」が昭和48年に生産中止となり、機種計画変更を迫られた苦い経験がある。購入に厳しい注文をつける見通しで、契約内容は流動的だ。

【用語解説】MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)


 経済産業省が旗振り役で、三菱重工業が事業化を進める国産初のジェット旅客機。東京-香港間など短・中距離路線で平成24年就航を目指す。座席数は70席超と90席前後の2種類。開発費1500億円を見込む。


 三菱重工は、ボーイング787の機体の主翼を中心に35%を、炭素繊維複合材の新しい技術を導入することで受注を獲得していました。
 国産ジェット機にも当然この新技術が導入され、競合他社との差別化を図って受注を伸ばし、事業を成功させ、日本の製造技術の力を世界に広めていただくことを願っています。

 「国を挙げたプロジェクトを応援しないわけにいかない」という全日空の姿勢にも、当然のこととはいえ拍手を贈ります。


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by yuji_oga | 2008-03-20 22:12 | 気になる話
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