インドのタタが、ジャガーとランド・ローバーを買収

 インドが世界の小型自動車の生産工場となるべくインフラ整備を進めていて、スズキが古くから貢献している話は、以前に書いていました。
 yuu2雑記帳 : インドの乗用車生産が、世界ベスト10入りの見通し

 それが、インドの自動車メーカーで最近では乗用車シェアーが、スズキ、現代に続いて 3位に伸びてきたタタ自動車が、あの「ジャガー」と「ランド・ローバー」を買収することになったのだそうです。繰り返しますが、かつて植民地支配されたイギリスの「ジャガー」と「ランドローバー」をです。

 
タタ 世界市場へ足場 高級車でブランド力強化 ジャガー・ローバー買収 (3/27 読売朝刊)

 インド自動車大手タタ自動車は26日、米自動車大手フォード・モーター傘下の英高級車ブランド「ジャガー」と「ランド・ローバー」を買収すると発表した。買収額は23億ドル(約2300億円)。ブランド力のある高級車メーカーの買収により世界市場に挑む基盤を整える狙いとみられる。世界の自動車業界で新興国メーカーの存在感が一段と高まってきた。(シンガポール 実森出、ニューヨーク 池松洋、ロンドン 中村宏之)

 タタ財閥の総帥でタタ自動車会長のラタン・タタ氏は同日、「我々は二つのブランドに大きな敬意を持っており、遺産や競争力を維持し、高めるよう努める」との談話を発表し、両社の経営体制や雇用を守る考えを示した。
 インドでトラックやバスなどを扱う商用車メーカーとして出発したタタは、1990年代にインドの乗用車市場に本格参入した。インド自動車工業会(SIAM)の統計によると、インド市場における2007年4月~08年2月のタタの乗用車シェア(市場占有率)は13%の3位で、トップのマルチスズキ(43%)には及ばないが、韓国・現代自動車(21%)を急速に追い上げている。

 タタは、インドでイタリアの大手自動車メーカー、フィアットと小型車の合弁生産を行っているほか、今年1月には自社開発した1台10万ルピー(約25万円)の超低価格車「ナノ」を発表し、乗用車事業を一段と強化する方針を打ち出した。
 ジャガー、ランド・ローバーの買収は、商用車から低価格車、高級車までをそろえる総合自動車メーカーに脱皮し、ブランド力を強化して「世界市場に打って出る足場を築く狙いがある」(インドの自動車業界に詳しいムラード・アリ・ベイグ氏)とみられる。
 ただ、両ブランド車の販売台数は少なく、低価格車との部品共有化は難しいため、買収によるコスト削減の利点は小さい。「イメージアップにはつながるが、何のために買収するのかよく分からない」(日本の業界関係者)と買収の効果を疑問視する声もある。
 しかし、鉄鋼業界では同じインド勢のミッタルが買収を繰り返し、短期間で世界最大手に上り詰めた。
 グループ全体でインドの国内総生産(GDP)の3%超に匹敵する売上高を誇るタタ財閥の資金力を背景に、世界の自動車業界の再編で「台風の目」となる可能性は十分にありそうだ。

在英インド人誇り

 タタ自動車による「ジャガー」「ランド・ローバー」の買収を英国在住のインド人は歓迎している。英金融街シティで働くインド出身の会社員ヘムラージ・ブルジューさん(36)は「インド企業が英国の高級車ブランドの経営を担うのは素晴らしいことで、インド人として誇りに思う。タタはこれら高級ブランドを手に入れ、今後も一層利益を上げて行くだろう」と話していた。


 タタ製鉄やIT、電力、化学、ホテル、紅茶などの分野に上場企業27社を含む98社のグループ企業(世界80カ国以上)を有するタタグループのイメージアップに繋がることは間違いないですね。

 小型自動車だけではなく、高級車や4駆クルザーの分野へも進出しよとするのは、まさに急成長を進め始めたインド経済の象徴でもあると言えます。世界の自動車業界の再編で「台風の目」となる可能性は十分にありそうだとは、そのとおりだと思われます。
 日本のメーカーも、新たな新興勢力の台頭で、油断は出来ません。


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by yuji_oga | 2008-03-31 00:18 | 気になる話 | Trackback
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