<   2007年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

歴史的転換点の自動車産業

 2007年は、グローバルな自動車産業の潮流が大きく変わる年になるのだそうです。
 いくつもの要因が重なり合って、同時に進行する難しい局面を乗り切ってゆかねばならないとのことで、これを、8つに整理して書いてある頁がありました。

 2007年を斬る:自動車産業に「8つのシフト」 - ニュース - nikkei BPnet

ポイント1 トヨタ世界一の後に来る「デジタルシフト」の衝撃
 2007年にトヨタ自動車が米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて生産台数で世界一になることは確実視されていますが、年内か2008年にはホンダがフォードを追い抜くことにもなりそうなのだそうです。
 これらは、日本メーカーの生産性や、品質のみならず技術開発などモノづくりのすべての技術が優れている結果で、特に自動車の機械技術に電子技術が融合した底力の結果なのだそうです。
 ここまでは、喜ばしいニュースとして知られている事ですが、問題はその後どうなるのということです。
 自動車を「機械」から「デジタル商品」に変えてしまったことの影響は想像以上に大きく、日本メーカーは、膨れ上がるソフトウエアの開発・維持の重さとデジタル製品に特有の価格下落の速さという怖さを数年後に痛いほど味わうことになるということだそうです...。
 ということは、韓国のメーカーの追い上げが激しくなる...?

ポイント2 再編の台風の目となる「軽自動車シフト」
 スズキ自動車のインドでの活躍については、このblogで書いていましたが、自動車に対するニーズの変化、軽自動車の居住性や機能の進化に伴い、軽自動車へのシフトは欧州はじめアジア各国など世界中でさらに進むと考えられます。
 ここではトヨタが安価なコンバクトカー開発を進めているとはいえ、軽自動車メーカーが優位にたち、特に価格競争でのシェア争いにこだわらないスズキが注目されます。
 利幅の薄い軽自動車を売るには現在ある高コストのディーラー網は重荷になる。必然的に販売形態の見直しが流通再編を引き起こす。2007年にその予兆が表れてくるはずだそうです。

ポイント3 「内陸シフト」で変容する中国の巨大市場
 中国は日本を抜き、台数規模で世界第2位の自動車市場となる。遠くない将来には米国を抜いて世界最大の座を獲得すると予測されています。
 そして、中国市場における競争の焦点が沿岸部から内陸部に広がっていくのが2007年の注目ポイントで、品質よりも、価格が安くて、丈夫な軽トラックと、地域の幹部の共産党員とのコネが成否を決めるのだそうです。
 ただし、内陸部への開放経済の進展は、これまでもかけ声ほどには進んでおらず、政府の安定成長への引き締め策もあり、物流や製造工場環境などのインフラ整備とともに大幅には進まないとも予測されます。
 中国離れで、インドなど他国への投資が注目されています。

ポイント4 生産の「インドシフト」の規模と速さに注目
 英語で高い教育を受けたインドの労働者の圧倒的な数とコストの低さは強力な吸引力で、自動車メーカーだけでなく、多くの欧米企業が進出しやすい国と言えます。
 小型車の世界の工場を目指すインドですが、自動車部品の輸出は年率3割を超える猛烈な勢いで増加しているのだそうで、自動車部品の輸出も注目されるとのことです。

ポイント5 ビッグ3の「低コスト国シフト」が加速
 今、カリフォルニアでビッグ3の新車を見かけたら、それらはかなりの確率でレンタカーである。さらには米国製ではなくメキシコ製である。純米国産ビッグ3は既に西海岸では消えつつあるのだそうです。
 北米ではかつてカラーテレビで起こった「生産の空洞化」が、自動車でも起こり始めているのだそうです。
 「ビッグ3」は、中国やインドなどの低コスト国からの調達を急増させていて、10年後、北米から米国メーカーの生産拠点は消滅しているかもしれないというのです。そして、その時、アジア系メーカーは現地生産のメリットを見いだせずに北米に設備投資をしたことを後悔することになるだろうと...。

 今、日本や韓国製の車か、メキシコ製のピック3の車しか見かけないのが、中国やインド製のピック3の車に変わるという話です。国内の雇用を護るアジア系の車をとるか、名前はピック3でも輸入車をとるかは、攻守逆転した貿易摩擦も考えられます。

ポイント6 北米部品メーカーの「脱自動車シフト」が招く負の連鎖
 ギリギリまで下げさせられた部品価格のうえに、原材料高、さらにはビッグ2の減産・工場閉鎖が追い討ちをかけ、生き延びるためにやむなく「脱自動車シフト」に踏み切る部品メーカーが続出するだろうとのことで、部品メーカーの破綻が連鎖倒産を起こすことも予想されるのだそうです。
 北米の自動車メーカーは、部品調達を海外、特に中国やインドなどの低コスト国にシフトさせると予想され、北米の自動車産業の中心は、デトロイト周辺のミシガン州から、次第にアジア系現地工場が集中する中西部から南部にシフトしていくそうで、北米の自動車産業が大きく構造変化を迫られる1年となりそうだとのことです。
 ポイント4のインドの部品輸出の伸張や、ポイント5の「空洞化」と繋がる話です。

 北米の経済は緩やかな景気減速が予想され、ビッグ2による「0%ファイナンシング」「従業員向け価格」「フリート(レンタカー向け)販売強化」の3点セットによる需要維持策も限界にあり、北米の自動車需要は、2007年からは市場の縮小へ向かうだろうとのことです。
 従って、OEMおよび部品メーカーは北米の現地生産比率が高いほどダメージも大きくなる。つまり、北米に利益と売り上げを依存しているメーカーほど危ないとも...。

ポイント7 技術競争の焦点は「パワートレインシフト」
 環境対応した、新しいパワートレイン(駆動系)をめぐる動きが具体化してくる年になると言うことです。
 欧州勢はディーゼルや燃料電池、水素自動車、電気自動車など新しいパワートレインへのシフトを明確に打ち出し、技術リーダーとしてのポジションを強調してくるはずだと言われています。
 トヨタとホンダ(燃料電池車も販売)は、ハイブリッドエンジンで先行しています。
 多様なパワートレインが広がりを見せ、競い合うとしとなると予測されています。ガソリンの高騰がそれを後押しします。

ポイント8 欧州メーカーの「高級車シフト」に追随できるか
 欧州メーカー各社は量産車では利益なき戦いを強いられているため、高級車へのシフトを進めているのだそうです。
 独フォルクスワーゲンは苦戦するが、同じグループのアウディは好調を続けるだろう。ポルシェ、BMW、ベンツの上級車種は、値段を下げずに販売を続けて十分な利益率を確保する。欧州メーカーの重点が高級車種へシフトするのは必然であるのだそうです。
 日本版Lexusの登場はベンツやBMW、アウディに全くダメージを与えていないとのことで、Lexus(トヨタ)やAcura(ホンダ)、Infiniti(日産、投入計画未定)などの日本車高級ブランドは、日本市場で難しい戦いが続くのだそうです。
 
 日本という階層のない社会において、高級車の価値をどのように表現し、理解してもらうかというのが日本メーカーの前に立ちふさがった厚く高い壁である。
 「機能価値」から「ブランド価値」へのシフト。トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーの首脳が最も苦手とするものである。作り手が、発想のコペルニクス的転換を経ない限り、永久に理解できない世界なのかもしれない。

 「発想のコペルニクス的転換」ですか...。「機能価値」よりも、「ブランド価値」を重んじる文化は、日本にも古来あったものですが、文明開化以後、少しづつ薄れてきていたものです。
 文明の象徴の車を、文化(それぞれのユーザーの)と融合させるということになりますかね...。

 日本の自動車メーカーでも、この記事を読む限り、トヨタ、ホンダ、スズキがあげられますが他のメーカーは、多くのポイントに対応しながら追いかけていく厳しさがありますし、トップのトヨタといえども、多重の同時変化の時代の中で、かたときも手を緩めることは出来ないということですね。
 国内需要や、北米需要が減る中で、ひろく世界に適応して展開して行かねばならない時代になってきていますね。


 
b0055292_2113456.jpg

 
 ↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-01-28 21:14 | 気になる話 | Trackback(1)

まぐろ戦争

 以前に、「フィッシュ ウォーズ」という題での書き込みで、海洋資源が世界的な需要の伸びがあり、資源の争奪が激しくなってきて、日本にまわって来づらくなってきている話を書きました。
 その象徴とも言える「まぐろ」は、高度な冷凍技術を伴う流通システムが必用なことから、漁獲や流通可能な国が限られているのですが、争奪戦の激しさは、頻繁にマスコミに登場していて、後進国の追い上げも急ですね。

 世界に 5つあるマグロの地域漁業管理機関が初めて集結する「マグロ類地域漁業管理機関(RFMOs)合同会合」が、22日に神戸で開催され、29日からは、昨年11月にクロマグロの総漁獲枠の2割削減が決まったICCATの特別会合が東京で開かれるのだそうで、産経新聞で「まくろ戦争 限りある天然資源」と題した特集を連載しています。(1/20 ~)

 マグロ類地域漁業管理機関(RFMOs)合同会合の開催について
 まぐろ類の資源管理と貿易制度について
 
 マグロの漁法には、国際的には二つの方法があり、規制はその漁法によっても対立しているのだそうです。
 テレビによく出てくる、大間の一本釣りは規制対象外...。
 
【マグロ戦争 限りある天然資源】(上)はえ縄VS巻き網 荒れる規制議論 (1/20 産経朝刊)

江戸時代に千葉・房総半島で始まったとされる「はえ縄漁」は、海中の深部を回遊するクロマグロやメバチマフロなどの大型魚を狙う日本伝統の漁法だ。取った魚の身が崩れにくいため刺し身用のマグロの捕獲に適している。
 これに対し、「巻き網漁」は海中の浅いところを回遊する比較的小さなキハダマグロやカツオを狙う。こちらは主に缶詰用として出荷される。
 漁獲規制をめぐる国際会議では、この2つの漁法がしばしば対立する。
 エサにマグロが食らいつくのを待つはえ縄漁。網で一気にすくい上げる一網打尽の巻き網漁。はえ縄が1日1トンも取れないのに対し、巻き網の漁獲量は多いときには1日200トンにも上る。

 狙うマグロの種類、大きさ、用途が違う2つの漁法。はえ縄側が「巻き網は親になる前の魚を取るので、資源は先細りになる」と批判すれば、巻き網側は「はえ縄は親の魚を取るので、(ターゲットの)子供が生まれない」といった感じで、議論はかみ合わない。

 「刺し身」対「缶詰」の争いは熾烈(しれつ)さを増している。


 はえ縄漁は、漁船数を国際的に制限するなどしているのだそうですが、巻き網の漁船は途上国などで急増中名のだそうです。
 議論でも、はえ縄漁の論理に同意したくなりますが、漁船も急増しながら一気にすくい上げる漁法をとる巻き網漁は、資源に影響を与える印象が強いです。
 畜養まぐろは、漁獲した小さいものを大きく育てて安く大量に供給出来る良い方法かと思っていましたが、魚体数は多く採るわけで、資源減のやり玉にあげられていますね。

 漁法の対立の他に、もう一つ、漁業先進国と途上国の対立が先鋭化しているのだそうです。
 既得権を持つ先進国と、マグロ漁業を主産業にするために新たな漁獲枠がほしい途上国で、漁獲枠のとりあいになっているのです。
 途上国に「発展する権利」はありますので、29日から始まる「大西洋まぐろ類保存国際委員会」(ICCAT)の東京会合でも、漁獲枠の再配分が「主要な争点になる」と見られているのだそうです。
 
【マグロ戦争 限りある天然資源】(中)漁業権ビジネス、先進国の強敵に (1/21 産経朝刊)

 「漁業能力がない沿岸の(途上)国の中には、自分たちの経済水域内の漁業権を入漁料や合弁会社を設立するなどの方法で先進国に“売る”ケースもある」。そう指摘するのは三宅眞・元ICCAT事務局次長だ。途上国の漁業権ビジネスが今後、「先進国にとって一番の強敵になるかもしれない」ともいう。

 昨年12月、サモアで開かれた「中西部太平洋まぐろ類委員会」(WCPFC)第3回年次会合では、漁業能力に乏しい太平洋の途上国が公海での巻き網漁禁止を提案した。

 公海での漁を制限すれば、あふれた漁船はこうした途上国の経済水域内を主漁場とせざるを得ない。漁業権の価値を上げるための提案である可能性が高い。巻き網漁がターゲットになったのは「はえ縄よりも漁獲量が多い巻き網の方が入漁料がもうかると判断したからでは」(関係者)と推測される。

 日本かつお・まぐろ漁業協同組合の石川賢廣組合長も「太平洋の国の中には、国家財政のかなりの部分を先進国が払う入漁料が占めている国もある」と指摘。「資源減少で国内の漁業者が倒産した経験がなければ規制の重要性は分かってもらえない」と嘆く。


 高度な技術と設備投資が必用なまぐろの漁獲・流通ですが、エネルギー資源同様に、産地の力が強くなり、技術を持つ国から入漁料を取り収益源に出来るようになって来ているのですから、枠さえ確保すれば高収益が得られるのです。

 また、冷凍設備のある24メートル以上の遠洋大型はえ縄漁船は、ICCATなどの地域漁業管理機関に登録しないと、マグロの国際取引ができないことになっているのですが、24メートル未満のはえ縄船による違法操業も増えているのだそうで、人件費の安い途上国に基地を設けて生マグロを空輸するケースが多く、独自の貿易ルートがすでにできあがっているのだそうです。

 規制を15メートル以上にしようとする動きもあるそうですが、月末にかけての会議の成り行きが注目されます。

 近畿大学水産研究所の養殖技術が広まり、育てる漁法で安定供給がなされる日を期待しましょう。


b0055292_21434797.jpg


↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-01-21 21:58 | 気になる話 | Trackback

中国の人口抑制策は今後も継続

 中国のひとりっこ政策は、農村の労働力の必要性から生じる産み分けによる男子の急増や、高齢化社会による若者への負担増といった不具合がじてくることから、見直しの要望が出ていました。
 ところが、男女比や高齢化問題以上に、人口増大による環境破壊や資源不足、教育水準劣化の方が深刻と判断され、中国政府は、現行の計画出産政策(一人っ子政策)を継続する事としたのだそうです。

 
中国人口「2033年 15億」に抑制 出生率は1.8前後に (1/13 産経朝刊)

 中国政府はこのほど国家人口発展戦略研究報告を発表し、中国人口を2033年をピークに15億人に抑制するとの戦略目標を設定。目標実現のため今後30年間、女性1人が妊娠可能期間に生む子供の数(特殊合計出生率)を1.8人前後に厳密に制御し、現行の計画出産政策(一人っ子政策)を継続する基本方針を確認した。

 中国では1973年以降、計画出産政策を導入、この30年の間に出生率を5.8から1.8に引き下げ、約 4億人の産児減少に成功した。しかし、産み分けによる男子の急増で男女比のバランスが崩れ、2020年に3,000万人の男性が結婚できない状況や、高齢化により2040年代に60歳以上の人口比が30%に達するといった状況が予測され、計画出産政策の見直しを求める声も多かった。

 報告では男女比や高齢化問題以上に、人口増大による環境破壊や資源不足、教育水準劣化の方が深刻と判断。計画出産によるマイナス影響は新しい発想とメカニズムで対処していかねばならないとした。


 少子高齢化社会の歩む道は、日本が世界の先陣をきって見本を露呈しています。
 このマイナス成長スパイラルが回り始めた日本を身近にみてもなを人口圧縮政策を続けざるをえない中国は、どんな問題を内包しているのでしょう...?

 テレビで公害から生じる癌死亡率が急増している村のレポート(よく取材出来て無事持ち出し出来たと感心しますが...。)を放映していました。同様の村が急増しているのだとか...。
 放映した村は、皮革業者が垂れ流す廃液による水の汚染が原因とされ、皮革業者の社長にインタビューしていましたが、工場の排煙や水質汚染の業界は他にもあり、しかたがないことだと答えていました。

 環境破壊は、環境対応技術に投資し設備を導入して抑えるべきですし、省エネ対策をして資源の有効活用を進めるべきです。
 100年、1000年の計を観る中国にしては、この30年の政策の結果がどうなるかは分かっているのに、不思議な選択です。
 ひとりっこ政策でも、公表値ほどは人口は減っていなくて、日本のような人口減にはならないとの計算があるのか、表に出てきている環境汚染や、エネルギー不足が、相当深刻な内情なのかと、憶測してしまいます。

 人口抑制もさることながら、環境保護、省エネには積極的な投資をお願いしたいものです。


 
b0055292_23364256.jpg


 ↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-01-14 23:48 | 人口減少 | Trackback

景気の牽引車は、今年も中国とインド

 日本の好景気がいざなぎを抜いて 5年目に突入と言いますが、内容は、政府目標の2%に届かないもので、実感は無いものです。
 近年、日本は勿論のこと、世界中の国々の経済に影響を及ぼしている中国では、国内投資の過熱に一服感が広がりつつあり、GDP成長率が 5年ぶりに 1桁代に低下するとの見方も出てきているのだそうです。それでも主要各国の中では高い成長率です。
 また、注目を浴びるインドは、 9%の経済成長を目標に掲げた第11次五ヶ年計画を今年 4月からスタートさせるのだそうですが、達成は可能と、シン首相は自信を示しているとのことです。 (1/7 日経朝刊)

 
アジア景気、今年もけんいん
中国 過剰投資に一服感 インド 自動車・携帯が好調
 (1/7 日経朝刊)

 今年の見通しについて、中国建設銀行の龐秀生・主席財務官は「投資の伸びはなお高水準だが、06年ほどではない」と語る。15日に預金準備率を引き上げるなど政府は過剰な建設投資への警戒を緩めておらず、(中国の最大の成長エンジンである建設投資の)伸びは20%台の前半との見方が多い。

 焦点は06年まで4年連続で二桁だったと見られる成長率。

 中国人民大学の劉元春・教授は「低めに見て9.25%」と指摘、5年ぶりに一ケタ台に落ちると予測する。一方、大和総研(香港)上海代表処の肖敏捷・主席代表は「投資は落ちず、成長率は10.3%」と強気の見方を崩していない。

 都市部のビルや工場の、過熱しバブルが懸念される建設投資が最大の成長エンジンということで、北京五輪以後や、供給過剰の心配があげられたり、銀行の不良債権の大きさとその国庫援助負担がバブル崩壊の不安材料として語られています。
 日本もそうであったように、二桁前後の右肩上がりが続く限りは、危惧に終わるでしょう。成長率の低下がマイナス方向のスパイラルを生み、止められなくなり、バブルとして崩壊してしまわない限り、とのつけたしは要りますが...。
 都市部の人々の所得が増え、国内需要が伸びているし、総人口はもっと多いのですから、供給過剰も当面は表面化しないのでしょうが、これ以上悪化させない取り組みが必用と指摘する見方もあります。都市部の内需の伸びが止まるときがきたら危険信号ですが...?

 
 好調を持続するインド経済には大きな不安材料は見あたらない。
 印政府は07年 4月から始まる第11次五ヶ年計画で平均 9%の経済成長を目標に掲げる。
 シン首相は昨年12月、「(目標は)野心的だが達成は十分可能」と自信を示した。

 乗用車生産台数は前年比20%前後の伸びを維持、06年度(06年4月~07年3月)は、120万台の大台の背がほぼ確実視されている。
 携帯電話も急速に普及している。中間層の所得増が追い風になっている。

 「世界の小型車工場」を目指すインドの成長は、スズキなど日本企業が大きく貢献しているのは、嬉しい話です。また、自動車産業の発展は、鉄鋼産業などの基幹産業の投資拡大もあり、インド国内の産業の裾野を拡充させるものですが、携帯電話も加われば、各種電子機器関連の発展もあり、薄型画面が加われば、今の世界の成長産業が揃うことになり、更なる成長が見込まれ、中国と並ぶどころか、上回る成長が可能となりますね。

 韓国は、急激なウォン高での輸出鈍化で景気は減速中ですが、それでも07年の見通しは、4.4%(06年見通しは 5%)ですし、米国も日本より高い成長率です。
 1/6の日本テレビで、久々に竹中氏を拝見しましたが、安倍内閣の新予算を支持すると同時に、日銀、政府閣僚に強い信念を求めていました。
 2007年を斬る: 竹中平蔵からの直言 (ニュースを斬る):NBonline(日経ビジネス オンライン)

 高齢化と人口減で国内需要の成長が見込めない日本では、海外に活路を求めて行かねばなりませんが、今年も中国とインドがターゲットと言うことになります。特に、比較的リスクが少なく成長余力のあるインドに注目ですね。



b0055292_18554262.jpg

 
 ↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-01-08 19:11 | 気になる話 | Trackback

2006年「Firefox」が愛された理由

 IE 7対応は、各Webサイトでも遅れているところがあるようですが、少しずつ進んでいる様子ですね。
 IE は、「Netscape」との競争に勝ち独壇場状態ですが、セキュリティ関連の脆弱性と、標準に準拠しない独自仕様で、忌避されてもいました。
 そんな中で、2004年に「Netscape」の流れをくんだ「Mozilla Firefox」がIEの対抗馬として登場し、オープンソースであることと、IEの大きなバージョンアップが遅れていた事からシェアーを急速に伸ばし、15%(国内は、10%)としています。

 そして昨年後半に、IE 7が公開され、「Mozilla Firefox 2」も公開されました。
 IEと、FirefoxについてMozilla Japanの代表理事 瀧田佐登子氏のインタビュー頁ありましたので、ご紹介します。
 2006年「Firefox」が愛された理由 - @IT
 
FirefoxとIEが同じ土俵に

 ただ、日本で11月に登場したIE 7は「Firefoxを超えた」との声も一部ではある。Firefoxの猛追を受けたマイクロソフトはタブブラウジングやRSSリーダー、フィッシング詐欺対策などの新機能をIE 7に盛り込んだ。また、標準技術に外れた仕様が多かったIE 6と異なり、IE 7は標準技術に準拠した。

 瀧田氏はIE 7が標準技術に準拠したことを取り上げ、「オープンスタンダードを求めるFirefoxとやっと同じ土俵に並んだ」と語る。Firefoxは、IE 6に準拠したWebサイトを正しく表示できないことがあったが、IE 7に準拠したWebサイトならFirefoxでも同じように表示できる。つまりWebサイトというWebブラウザの競争の土俵が統一されることになる。「IE 7は(前バージョンの)Firefox 1.5にやっと追いついたと考えている。競争は両者にとってよい刺激になるだろう」

 
 「Mozilla Firefox 2.0.0.1」は、Windows Vistaに対応したものなのだそうですが、IEともども標準に準拠と言うことであれば、各Webサイトも標準を指向すればよくなるということで、ブラウザの違いでの障害や苦情から解放される道が見えてきたと言えるわけで、歓迎すべき事ですね。



b0055292_1740276.jpg


↓ よろしかったら、お願いします。

[PR]
by yuji_oga | 2007-01-01 17:33 | IT備忘録 | Trackback