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日本の空気中のCO2濃度が、レッドゾーンに到達

 b0055292_2010870.jpg地球全体での空気中のCO2濃度で400ppmは、スーパーコンピューターの温暖化予測で、危険ラインの入り口に当たる濃度とされているのだそうです。
 気象庁が綾里(岩手県)、南鳥島(東京都)、与那国島(沖縄県)で、国立環境研究所が落石岬(北海道)、波照間(沖縄県)で、長期継続観測しているのだそうですが、季節的に最も多くなる春先の値で、今年の日本の観測点での値が、400ppmに到達すると予測されているのだそうです。
 
【ソロモンの頭巾】長辻象平 CO2、レッドゾーンへ (1/16 産経)

 右肩上がりでほぼ一直線に伸びているグラフがある。今春には、その先端がついに400のレッドゾーンに入りそうだ。
 400の単位はppm。大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度である。ついに、ここまで来てしまった。
 CO2は人類の活動とともに増えている。歴史上は産業革命以降、大気への放出が盛んになった。英国では製鉄にバイオ燃料の木材が使われていたのだが、産業革命で化石燃料の石炭に変わった。蒸気機関も石炭の大量消費に拍車をかけた。
 産業革命が本格化した1750年ごろの大気中のCO2は、280ppm程度だった。南極の氷の気泡の分析で分かっている。
 第二次世界大戦後は、石油の消費が爆発的に拡大した。石炭から石油への流体革命である。こうしてCO2の排出は大幅に増えた。現代の繁栄は「油上の楼閣の宴」ともいえるのだ。

 CO2が増え続けていることに気付いたのは、米国のチャールズ・キーリングという研究者だ。彼は、1958年から北太平洋の真ん中に浮かぶハワイのマウナロア山頂でのCO2濃度の長期観測を継続した。
 その濃度変化をグラフ化したのが冒頭で紹介した右肩上がりの直線だ。発見者にちなんでキーリングカーブと呼ばれる。
 直線と書いたが、正確には鋸(のこぎり)の歯状ラインである。植物の光合成によって吸収されるCO2の量が夏には多く、冬には少ないので、ぎざぎざのついた線になるのだ。グラフには地球の呼吸が顔を出している。
 日本でも気象庁が綾里(岩手県)、南鳥島(東京都)、与那国島(沖縄県)で、国立環境研究所が落石岬(北海道)、波照間(沖縄県)で、同様の観測をしている。それによると、1991~2000年の10年間は、毎年1・7ppmの増加だったが、最近の10年間は毎年2・0ppmに加速している。
 日本でのCO2濃度は、植物による冬の吸収減の影響が表れる初春に最も高くなる。
 昨年3月、綾里の月平均値は399・4ppm。同4月には落石岬、波照間、与那国島での月平均が399・3、398・5、398・4ppmに達している。
 毎年2ppm増加するので、今春にはこれらの地点が400ppmの大台に乗るはずだ。

 
地球全体での400ppmは、スーパーコンピューターの温暖化予測で、危険ラインの入り口に当たる濃度である。いよいよ赤信号の点滅だ。

 しかし、その一方で、地球の気温の変動には、太陽磁場の強弱変化がより強く関係しているとする学説が近年、注目を集めている。太陽説が正しいなら、CO2の増加は放置してもよいのだろうか
 残念ながらそうはいかない。大量のCO2が海に溶けて海洋の酸性化が進み、炭酸カルシウムでできているプランクトンの殻などが溶けだす事態に向かうからである。CO2による新たな地球環境問題の顕在化だ。

 化石燃料の使用で
人類が毎年排出しているCO2は、地球が吸収可能な量の2倍に当たる。これはあまりにも異常な状態だ。

 CO2削減に努めてきている日本の産業界ですが、それでも増え続けています。
 更に、原発がその議論の是非に関係なく、定期点検の為順次自動停止し、火力発電に移行されています。LNGを使用した効率の良い方式とはいえ、CO2排出量が大幅に増加することには違いはありません。
 福島第一より震源に近い女川は被災者の避難所になり震災を凌いでいました。隣の福島第二も凌いでいます。福島第一の事故(原因は衆知の人災)をもって原発すべてを否定し、即時停止(少数派のドイツでさえも10年後としている)や廃止を唱える人々、代替えエネルギーの当てもないのに即時廃止を叫ぶ人々は、CO2による地球環境の破壊を推進し子孫にその害を残そうとしている人々と言えます。太平洋の島嶼国を水没させようとしているとも言えます。

 これまで、CO2削減を唱えてきたことは、すっかり忘れたのでしょうか。
 ことがあるたびに、右へ左へ大きく偏向するのではなく、地に足を据え大局観を持てば、代替えエネルギーが見つかるまでの間は、安全確認された原発でCO2発生を抑えていく道の選択が見えてきます。

 世界の主要国でも、原発全廃を決めたのは、原発王国のフランスから電力を購入が可能なドイツとイタリアといった一部の国です。多くの国が脱化石燃料で当面原発を選択しているのが実情ですね。

 CO2も原発もそうなのですが、美しい地球環境を損なわないエネルギーの発見・発明を待つのはないものねだりでしょうか。


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  この花の名前は、リンドウ  撮影場所=六甲高山植物園

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by yuji_oga | 2012-01-16 18:06 | 地球温暖化 | Trackback

正念場の2012年 空海の出現が望まれる

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 2011年の日本や世界に生じた、災害や政治、経済の出来事を引き継ぐ2012年は、正念場の年となりますね。
 米中仏などの選挙や政権交代、欧州の金融危機の世界経済への影響、米国とASEANが主導する中国包囲網など激動の世界の中での日本の舵取りには、なみたいていの力では乗り切れません。
 そこで出でよ空海という記事がありました。もちろんそんな偉人が現れる訳はないのですが、今の日本には何が足りていて、何が足りないのか、考えてみるチェックシートになりました。
 
日本は空海の出現を待っている!:日経ビジネスオンライン

 戦後、最も記憶に残る年になってしまった2011。そして、ほとんどの日本人が最も考える年になった2011。
 そして年が明けた2012、日本人の心にあるものは、いったい何でしょうか?
 怒り、不安、苛立ち、絶望という負の感情。また一方では、昨年の漢字に象徴される絆、支援、思いやりという温の気持ち。それとは別なところで、対立という構図や我慢という意志も生まれました。
 まるで2千年の歴史が、時差を無視して押し寄せたような感があります。しかし、苦しみは始まったばかり。本当の大変さは、これからです。それはみんなが漠然と感じていること。傷跡は消されていきますが、元に戻れない苛立ちがより強くなっていくでしょう。

<中略>

 しかし、日本人はこういう状況を何度も乗り越えている。戦後、江戸末期、天明の大飢饉、応仁の乱。戦後は戦勝国のアメリカでさえ、日本の復興は50年かかると予測していたそうですから、急復興はまさに想定外。
 つまり、火事場の馬鹿力が働く。どん底を見てしまうと、これ以上の不安は雲散霧消。不安遺伝子が働かなくなって、這い上がる力が湧いてくるのです。不思議な国民です、日本人は。

<中略>

 日本人が経験したことのない危機に直面している。いままでの知識経験では太刀打ちのできない状況です。そういうときに、いままでの価値観に固執する政治家や経済界の人たちは、世の中を変えていくことはできるでしょうか。彼らはまだ日本がどん底とは思っていません。だから、とんでもない力を発揮するのは難しいでしょう。
 では、誰が? その人の名は、空海。言わずと知れた、弘法大師です。平安時代にライバル最澄と共に、日本仏教の方向性を定めた僧侶。空海が出現しなかったら、日本仏教はここまで生き延びたかどうかも疑問です。その意味でも、空海は僧侶というより哲学者。そしてまた、アーティスト、マーケッター、経営者、教育者、政治家でもある。日本に現れたとんでもない天才です。

<中略>

 もちろん、オールマイティな空海的人物が現れるのが手っ取り早いのですが、なかなかそうはうまくいかない。とすれば、数人で合体空海をつくるしかない。

空海的な人物とは?

 第1に、類い希な強運。遣唐使として中国に渡った事は有名ですが、その当時はお粗末な船で、中国航海=沈没が常識だったそうです。遣唐使に選ばれた者はその場で泣き崩れたらしい。生きて返って来ただけではなく、当時の密教第一人者である恵果に会うことができたおかげで、すべてを学び持ち帰ることができたのです。

<中略>

 第2に、言葉巧み。空海は無名の頃に、ありとあらゆる仏教書を読みあさった。それが彼の文才の源になります。
<中略>

 言葉はコミュニケーションの武器。いまの政治家を見ても経済界を見ても、この資質が甚だ欠落している。これだけ複雑な世の中で、最も必要とされるものかもしれません。

 第3に、芸術的素養。いまも空海の書は圧倒的な評価を受けています。

<中略>

 お馴染みの曼荼羅は、哲学のビジュアル表現。この他、絵画や不動明王などの仏像彫刻などをプロデュースし、空海は天才アートディレクターとして、哲学を目に見えるようにして広めたのです。芸術を使って人の気持ちを動かす。

 第4に、ブランディングの手管。

<中略>

 都会の東寺と山間の高野山というふたつの場。この修行を極める観念の場と、説法を広める場を持つことこそ、ビジョンとマーケティング活動という密教ブランディングそのものでした。まさしく、マーケッターの資質です。
 新しい概念を伝え、定着させていくためには、あらゆる手法を使わなくてはなりません。理論だけでは難しく、施策だけでは定着しない。この両面を持つことこそ、ブランドをつくることに欠かせないのです。

 第5に、身体的思考法。密教と聞くと、あの役行者を思い浮かべる。祈祷で雨を降らせたり病を治したり。ここが最澄と違いました。学問だけで極めるのではなく、宗教を身体的に理解するために修行を重んじた空海。

<中略>

 第6に、政治的手腕。この頃の平安期は混乱が続き、次々に天皇も変わったようです。空海は持ち前の行動力で、密教的鎮魂国家安全の祈祷を敢行。嵯峨天皇の不安を取り除く事に成功。また、綜芸種智院という大学や土木工事も行い、天皇の心をつかんでしまいました。これによって、東寺を与えられたのです。
 政治とはこういうものだと思います。まず、人のためになる事を行う。それが人々の賞賛を得て、それから自らのビジョンを実践に移していく。いまはどうでしょうか? 何もしないで勝手なビジョンをやってしまう。これでは人心は得られません。会社内でも同じ事だと思いますが。

 第7に、底抜けの明るさ。

<中略>

 明るく、楽しく、行動的。この性格は、野山で生き修行したことからきているのかもしれません。人の上下もなく、すべてが平等という性格。
 やはり、明るい性格の人は周りの人の心をつかむのが上手い。しかめっ面、理屈っぽい、怒りっぽい、偉そう。どれも、リーダーには向いていません。

七人の空海をつくる

<中略>

 いまの世の中を見回しても、空海は見当たりません。それなら、七人の空海をつくるまでのこと。それとも、一人ひとりの中に空海の一部でもいいから育てること。その七人の空海がつながって協力する。そうすれば、日本は変わることができるかもしれません。
 2012年は、ほんとうに正念場。この1年で日本の行く末が決まるかもしれません。心して、少しでも空海になろうと思います。

 「七人の空海をつくる}ことも困難でしょう。
 「一人ひとりの中に空海の一部でもいいから育てる」ことの努力は出来そうですね。
 「その七人の空海がつながって協力する」のがどうでしょう。
 ないものねだりの英雄の出現を待つのではなく、空海象の7項目のチェックシートに照らしたリーダーを、国民が選び出すことはしなくてはなりませんね。
 日本の首相にふさわしい人、1位=石原都知事、2位=橋下氏 という調査結果もあるのだそうですが。。(by Mr.サンデー)

 1200年ぶり…天台・高野山真言宗トップ対談 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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  この花の名前は、大文字草  撮影場所=六甲高山植物園


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by yuji_oga | 2012-01-15 23:33 | 気になる話 | Trackback

WSJが選んだ、2011年の最も優れた発明品ベスト7

 2012年が明けました。2011年に起きた、国内外の歴史的出来事が、重くのしかかり大きな転換機に立つ年となりますが、出口の明かりは見えてきていません。
 それはさておき、新年早々のここでは同じ2011年に話題を集めたものですが、WSJ(Wall Street Journal)が選んだ、2011年の最も優れた発明品ベスト7の話です。
 
WSJが選ぶ2011年の7つの発明 - WSJ日本版 - jp.WSJ.com


 優れたアイデアを思い付く企業はアップルやフェイスブック、グーグルだけではない。
 最新の「iPhone(アイフォーン)」やフェイスブックのモデルチェンジが新聞の見出しを独占した2011年。しかし、他にも多くの企業がその創造力を見せつけた。ハイテク製品(優秀なコンピューターや自動操縦の飛行機)から、驚くほど単純なモノ(世界で最も厄介な病気を診断できる紙切れ)まで、さまざまな発明品が生まれた。
 アップルの共同創業者で、現代における最高のイノベーターの1人と言われるスティーブ・ジョブズ氏の死を多くの人が悼んだが、創造力と発明はなくなるどころか、この世に満ち溢れている。
 ここでは、2011年の最も優れた発明品のうち7つを紹介する。

IBMのワトソン・コンピューター
 2011年2月、現実がとうとう想像の世界に追い付いた。
IBMのワトソン・コンピューター・システムが米国の人気クイズ番組「ジョパディ(Jeopardy)!」に登場、2人の前チャンピオンを打ち負かしたのだ。ワトソンの勝利は人工知能の歴史に残る偉業だ。SF映画の名作「2001年宇宙の旅」に出てきた架空の人工知能「HAL9000」が思い出される。

 ワトソンは語彙や言語、人間の知識という複雑な領域を理解する目的で作られたが、単に優れた研究開発プロジェクト、というだけではない。医療保険会社ウェルポイントはワトソンを使って、医師向けに治療の選択肢や診断を提案することを計画している。IBMの幹部によると、ワトソンがコールセンターやエンジニアリングなど他分野に応用されれば、3年から5年後に10億ドル規模(約770億円)の事業に成長する可能性があるという。

 ワトソンと同様、アップルのアイフォーン向け音声認証ソフト「シリ」も注目を集めた。シリは、機能は限定されているものの、音声で操作する消費者製品の先駆けとなった。利用者の過去の行動や好みに基づいて、利用者に代わって決定を下す改良版ソフトが発売されるかもしれない。

ノースロップの「X-47B」無人攻撃機
 昨年2月、コウモリ型の翼を持つ無人戦闘機1機がロサンゼルス北部の砂漠地帯の上空で29分間の試験飛行を行い、海軍航空機は新たな時代に入った。X-47Bは、飛行経験が豊富な人間が遠隔から操縦かんで操作するような普通の無人飛行機ではない。X-47Bの
飛行任務を管理するのはコンピューターだ。オペレーターがマウスをクリックするだけで、エンジンがかかり、攻撃機が空に飛び立つ
 X-47Bはノースロップ・グラマンが開発した。機内にある2つの兵器倉には最大4500ポンド(約2トン)の兵器を搭載することができる。X-47Bは
空母の移動甲板から離発着できる初の無人飛行機でもある。
 無人飛行機の技術は過去10年間で大きく前進した。しかし、2011年末には、イランが米国の無人航空機RQ-170を撃墜したと主張し、その限界も明らかになった。X-47Bは敵のレーダーに探知されにくいとされ、2020年までの配備が予定されている。

ライトロの「生きている写真(Living Pictures)」
 画期的な技術の多くは大企業の実験室から生まれるが、写真撮影の世界に大旋風を巻き起こしたのは、シリコンバレーに拠点を置く新興企業ライトロだった。

 ライトロのスチルカメラが
デジタル写真技術における革命的な進歩、と言われるのは、撮影後にピントを合わせることができる「生きている写真」を撮影することができるからだ。写真をウェブブラウザに表示して、ピントを合わせたいところをクリックする。
 ライトロによると、100年前に発明された「ライト・フィールド・カメラ」に最新の技術を導入し、通常のデジタルカメラよりもはるかに多くの情報を記録できるようにした。昨年10月に1台399ドルから499ドルで受注がスタート、受け取りは今年初め以降となる。

レバレッジド・フリーダム・チェア(テコの原理を使った車椅子)
 スロープやエレベーターがないだけでも車椅子で町を動き回ることは難しい。発展途上国の道路は舗装されていないばかりか、石が転がり、泥にまみれている。これでは、車椅子での移動は不可能だ。
 マサチューセッツ工科大学(MIT)モビリティ・ラボで誕生した新型の車椅子は、発展途上国に住む幾多の障害者にとって解決策となるかもしれない。途上国の障害者の多くは田舎に住んでおり、学校や職場に行くにしても、家にいるにしても、2~3マイル(約3~5キロメートル)の坂を上って生活している。
 この「レバレッジド・フリーダム・チェア(テコの原理を使った車椅子)」は発展途上国に豊富に存在し、安く入手できる自転車の部品で作られている。従来のプッシュリム式の車椅子を作るには数千ドルかかるが、レバレッジド・フリーダム・チェアはたった100ドルほどで作ることができる。特別なレバーが装備されているため、起伏の多い地形を進んだり、急な丘を登ることができる。
 この車椅子は既に数年間にわたる試験が行われており、今年の早い時期にインドで生産が開始される。その後、他国での生産も期待される。

経カテーテル人工心臓弁「サピエン」
 目詰まりした動脈の治療にステントが使われるように、エドワーズ・ライフサイエンスが開発した「サピエン」は大動脈弁狭窄(きょうさく)症の治療に用いられる。ステントにもサピエンにも、開胸手術は不要だ。
 サピエンは牛の組織やポリエステルなどでできており、昨年11月2日に米食品医薬品局(FDA)の認可を受けた。同製品は開胸手術を行わずに、大腿動脈か胸部の小さな切開部からカテーテルを挿入して置換する初の人工心臓弁である。
 心臓内科医が担当するステントの利用が増加した結果、心臓外科医が扱う手術が著しく減少、心臓内科と心臓外科という2つの分野の間に溝が生じていた。サピエンはこの2つの分野の協力によって開発され、どちらの分野でも使用することができる。サピエンが広く採用されれば、2つの分野の関係修復にも役立つだろう。

「ダイアグノスティックス・フォー・オール(Diagnostics for All)」
 切手サイズの紙で世界中の悩ましい病気の一部を診断することができるかもしれない。しかも、かかる費用は1セント以下だ。
 「ダイアグノスティックス・フォー・オール」はボストンに拠点を置く非営利団体で、バイオテクノロジー企業の幹部であるウナ・ライアン氏が創設し、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が資金を提供している。同団体は、特別処理された紙を使った血液検査の手法を開発した。血液や尿1滴を紙にたらし、問題が見つかれば、数分以内に紙の色が変化する。
 この製品はまず、結核に罹患しているアフリカのエイズ患者の検査に使用される。結核にかかったエイズ患者は非常に強い薬を服用しているため、肝不全で死亡することが多い。ダイアグノスティックス・フォー・オールによると、この検査紙を使えば、血液中の毒性を検出する肝機能検査は0.1セント以下で実施できる。外部の電源や機器は不要。

トライゲート・トランジスタ

 半導体チップが改良され続けなければ、パソコンも多機能携帯電話(スマートフォン)も「iPad(アイパッド)」も誕生しなかっただろう。インテルは3次元構造のトランジスタを開発、イノベーションを前進させようとしている。
 トライゲート・トランジスタはチップ上に構築するトランジスタに「フィン」のような立体的構造を採用し、1959年以来の半導体の設計を根本から変えた。インテルは、1つの町に多くのオフィスを詰め込むために高層建築物を開発した建築家、といえる。
 インテルによると、この3Dの設計は平面型のトランジスタとは一線を画しており、
現在の半導体と比較すると、パフォーマンスは37%、消費電力は50%改善する。電子機器のさらなる進化を後押しすることが期待される。



 どれも2012年以降に明るい未来を開いてくれそうな、期待が持てる発明ですね。
 個人の趣味の見地から言わせていただけるなら、「ライトロの「生きている写真(Living Pictures)」に最も期待します。
 写真の出来映えを決める要素にはいくつかありますが、ピントは死活的なポイントのひとつですね。
 「生きている写真」が撮れて、後でゆっくりピントを自在に調整できるのは、複数のピントポイントで撮影して後で選択している現状に比べると、わくわくしてくる画期的な発明です。庶民が入手できるまでにはどれくらい時間がかかるのか、速く使えるようになることを願います。

 世界の産業革命につながると言っても過言ではないと言えるのは、「ワトソン・コンピューター・システム」ですね。
 人工知能と言えば、1997年に、当時のチェス世界チャンピオンに勝利したIBMのコンピュータ・システムである「ディープ・ブルー」が思い起こされますが、今度はクイズ番組でチャンピオンを負かしたのだそうですね。
 医師向けに治療の選択肢や診断を提案したり、オンラインのヘルプデスクや、コールセンターでの顧客サービスなどに活用でき、3年から5年後に10億ドル規模(約770億円)の事業に成長する可能性があるとのことですが、人工知能の技術と活用は、ちょっぴり怖さが臭いますが、更なる発展と産業への影響をもたらす可能性を感じさせられます。

 その他、高齢化社会に向かい、医療や介護関連が多いのも、時代のニーズに応えるものとして、期待できますね。

 閉塞感に満ちた今年ですが、その闇を打ち破るこうした発明が新規産業を産み出し、明るい未来を切り開いてくれることを願います。


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  マムシグサの実  撮影場所;六甲高山植物園

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by yuji_oga | 2012-01-02 23:43 | 気になる話 | Trackback