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中国小売業 構造転換を迫られている

 米国では、クリスマス商戦初日となる、11月の第4金曜日は「ブラックフライデー」と呼ばれる安売りの日なのだそうですが、中国では、11月11日を「独身の日」としてネット通販各社が安売りをするのだそうです。アリババの販売額の凄さが、日本のテレビでも報道されていました。
 中国のネット通販の売上は、この日に限った事ではなく伸長著しく、百貨店が相次いで閉店に追い込まれているのだそうです。
 伸びる理由は、安さとスピードとのことですが、広い国土を考えれば、百貨店のサービス云々は抜きにしても、当然のことですね。 
ネット通販中国で急成長 「安さ」「スピード」で百貨店圧倒 (11/13 読売朝刊)

 中国の小売業界が構造転換を迫られている。インターネット通販が急速に伸びる一方、旧来型の百貨店は業績が大幅に悪化し、撤退も相次いでいる。 (深圳で、鎌田秀男)

7分で100億元
 「
独身の日だ、一緒に買おう、全部買わなきゃ
 中国で独身の意味を持つ数字の 1が四つ並ぶことから、「独身の日」と呼ばれる11月11日、ネット通販各社は恒例の割引セールを展開した。最大手・
アリババ集団が10日に開いた前夜祭で若い男女が口ずさんだ「爆買い」をあおるような歌詞は、ネット通販の勢いを直接的に表現している。
 セール開始から6分58秒後、アリババの売上高は100億元(約1550億円)を突破し、11日の24時間では前年比32%増の1207億元(約1兆8708億円)に達した。伸び率は前年の60%こそ下回ったものの、同社の馬雲会長は「中国の内需の力を見せた」と自信満々だった。
 
ネット通販が伸びる理由は、安さとスピードだ。女性の衣料品なら百貨店の店頭価格の3分の1程度で買えることもある。百貨店で試着した衣服を、ネットで割安に買う「ショールーミング」は若い女性に定着した。昼食の弁当や果物をスマートフォンで注文するのも、今や当たり前の光景だ。ネット通販は最近では農村にも営業エリアを広げ、急速に拡大している。2015年のインターネット売上高は3兆8773億元(約60兆円)と、3年前の3倍近くに達する。

閉店相次ぐ
 「さよならセール8割引きから」
 10月下旬の週末、上海中心部の繁華街「淮海中路」にある老舗百貨店は静けさに包まれていた。1997年に開業したが、近年は業績悪化と賃料の高騰に苦しみ、11月中の閉店を決めた。
 エレベーターは止まり、どのフロアを見ても客はまばら。投げ売りのような大幅値引きをしても、効果は見えない。30歳代の女性会社員は「
高い上にサービスも悪い百貨店で買うのはバカバカしい」と話した。
 
百貨店の苦境は全国を覆う。百貨店の15年の売上高は3841億元(約5兆9000億円)と前年比0.9%の低い伸びにとどまった。中国百貨店協会によると、会員企業80社の15年の利益総額は、前年より12%減った。中国メディアによると、同年に閉店した百貨店は全国で114店舗に達し、今年上半期は少なくとも15店舗が撤退した。
 野村総研(上海)の劉思瑋氏は「
百貨店は消費者ニーズに応えられず、ネット通販や、買い物以外の娯楽もあるショッピングモールに敗れた」と指摘する。
 
苦境に陥った理由は日本と同じだが、中国はネット通販の拡大が早い分、深刻度は高いとの声もある。百貨店は業態転換やネット通販との提携などで差別化を図るが、地盤沈下から抜け出すのは容易ではない。


 百貨店で試着した衣服を、ネットで割安に買う「ショールーミング」が若い女性に定着しているのだそうですね。日本でも、同様の傾向が指摘されていますね。
 衣料品や靴など、身に着けるものは、試着が必要ですが、同じメーカーのもののリピート発注となると、サイズは判っているので、ネット注文でも問題はない。
 ショッピングそのものを楽しみたいという場合は別とすれば、速くて、安いとなれば、ネットショッピングが伸びて当然ですね。仕事で忙しい人、足腰が弱まりお出かけが不自由な人、子育てに忙殺される主婦等々、日本でもネット通販は伸びている市場ですね。

 そして、このネット通販の普及は、日本での中国人の爆買いにも影響を及ぼしている様ですね。
 中国人が日本で爆買いをしているパターンは、ふたつ。
 ひとつは、自分が使うためや、親戚・知人へのお土産用で、日本国内で販売されている高品質の製品が欲しいから。  もうひとつは、中国に持ち帰って転売する為。
 しかし、ネット通販で買えるとなれば、わざわざ日本に来なくても買えるので、日本で爆買いする必要はない。時代の流れで、当然のことですし、宅配大手が中国進出を進めている所以ですね。

 「爆買いバブル」が2017年までに崩壊する理由 | レジャー・観光・ホテル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 中国に限らず、百貨店が今後も生き抜くにはどうすれば良いのか。
 百貨店に限った話ではありませんが、「ショールーミング」を逆手にとって、「ショールーミング」が必要な商品を前面に、来店客を増やすことや、従来から行われている、ショッピング行為そのものの付加価値を高めるサービスの向上でしょうか。勿論、既に検討が進められていることでしょうが。現物を観たり、触って買いたいモノや、ヒトがいるのは変わりませんから。



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by yuji_oga | 2016-11-14 02:40 | 雑その他 | Trackback