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世界の飲酒王国ロシアに日本の味で売上拡大

 ロシアは、国民一人当たりの年間飲酒量(純アルコール換算)が世界最多なのだそうです。
 人口減少で国内需要の伸びが期待できない日本の市場から飛び出して、ロシアのマーケットに「日本の味」で挑戦して、売り上げを伸ばしているのだそうです。




 
日本のビール・ウイスキー 露で人気上昇 (7/21 産経)

 【モスクワ=今井裕治】日本の酒類メーカーがロシア市場で存在感を高めている。アサヒビールの2013年のロシアのビール販売数量は前年比15%伸びサントリー酒類もウイスキー販売が1.6倍に増える見通し。日本の厳しい消費者に育てられた「日本の味」が、世界最多のアルコール飲酒量を誇るロシア国民に受け入れられつつある。

 
アサヒの12年のロシアでのビール販売数量は前年比12%増の32万ケース(1ケースは大瓶20本換算)で、13年も36万ケースを予想する。同社は1998年から主力のビール「スーパードライ」の輸出を始め、2008年からは、ロシアのビール最大手に委託して現地製造を始めた。
 現在は、モスクワやサンクトペテルブルクを中心に販売展開。
国内からビールサーバーのメンテナンスの人員を派遣するなど、品質を重視した取り組みが実って、20~30歳代の若い男性を中心に人気に火が付いた。キリンビールも11年からロシアの委託工場を通じて「一番搾り」の製造販売を行っており「新鮮な状態のビールが受け入れられている」(同社)という。
 一方、ロシアでウイスキーの販売を強化するのが
サントリーだ。「角瓶」「オールド」など6ブランドを輸出展開し、12年の販売数量は前年比1.9倍の2万5000ケース(1ケースは9リットル)に急増。13年も3万9000ケースと大幅な増加を見込む。ロシアでの試飲会など地道な活動を通じて、現地での知名度が高まったためという。
 ロシア政府が過去に明らかにしたところでは、ロシアの国民1人当たりの年間飲酒量は純アルコール換算で18リットル(ウオツカ50本相当)と世界最多。日本国内の酒類市場が少子化で縮小を続ける中、
日本の味で巨大市場を酔わせようと各社の営業努力が続きそうだ。



 対露貿易額は、2006 ~ 08年は輸出が輸入を上回っていたのですが、09年以降輸出が落ち込んで、輸入を下回っています。
 日ソ・日露貿易額推移
  〜2012日露貿易統計!!〜

 ビールのアサヒもキリンも現地での委託製造で新鮮な味を提供するのだそうですが、アサヒは国内からビールサーバのメンテナンス要員を派遣して品質にこだわっているのだそうです。「日本の味」には、日本流の総合品質へのこだわりが裏打ちされているのですね。
 ウイスキーのサントリーは、試飲会というドブ板の地道な知名度アップ作戦。これも日本らしい販売活動。

 私は、ウォッカライムが好きで、ウオッカとライムエッセンスを自宅に備えていたこともあります。スッキリとした味は、日露の嗜好の共通点があるのでしょうか。 
 日本からの輸出にどれだけ貢献できるかは未明ですが、ロシアの方々に日本を知って馴染んでいただき、平和条約締結へ向けた一助になればいいですね。

 
 
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  ニュートンのりんごの木

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by yuji_oga | 2013-07-21 22:13 | 企業改革
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